‘新書週間ランキング’ カテゴリーのアーカイブ

【新書】週間ランキング2008年09月08日 付集計分

2008 年 9 月 4 日 木曜日
おつまみ横丁 すぐにおいしい酒の肴185

【1位】おつまみ横丁 すぐにおいしい酒の肴185 / /池田書店

悩む力

【2位】悩む力 / 姜尚中 / 集英社

偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する

【3位】偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する / 武田邦彦 / 幻冬舎

【4位】南洋争覇戦 1-鋼鉄の海嘯 / 横山信義著 / 中央公論新社

野村再生工場-叱り方、褒め方、教え方

【5位】野村再生工場-叱り方、褒め方、教え方 / 野村克也著 / 角川グループパブリッシング

新・魔獣狩り  11 地龍編 サイ 23

【6位】新・魔獣狩り 11 地龍編 サイ 23 / 夢枕獏著 / 祥伝社

【7位】北方領土奪還作戦 5 / 大石英司著 / 中央公論新社

仕事で疲れたら、瞑想しよう。-1日20分・自分を浄化する習慣

【8位】仕事で疲れたら、瞑想しよう。-1日20分・自分を浄化する習慣 / 藤井義彦著 / ソフトバンククリエイティブ

魔界都市プロムナール 夜香抄

【9位】魔界都市プロムナール 夜香抄 / 菊地秀行著 / 祥伝社

【10位】真田武陣伝 1 大阪異変 / 仲路さとる著 / 学習研究社

【11位】戦国大乱 21〜伏見城大激戦!〜 / 津野田幸作著 / 学習研究社

ジャーナリズム崩壊

【12位】ジャーナリズム崩壊 / 上杉隆著 / 幻冬舎

察知力

【13位】察知力 / 中村俊輔著 / 幻冬舎

近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠

【14位】近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠 / 西村京太郎著 / 祥伝社

【15位】異史・第二次世界大戦 4 樺太奪還作 / 羅門祐人著 / 経済界

帝国の双美姫   1

【16位】帝国の双美姫 1 / ひかわ玲子著 / 幻冬舎

ルポ 貧困大国アメリカ

【17位】ルポ 貧困大国アメリカ / 堤未果著 / 岩波書店

コンサルタントの「質問力」 「できる人」の隠れたマインド&スキル

【18位】コンサルタントの「質問力」 「できる人」の隠れたマインド&スキル / 野口吉昭著 / PHP研究所

【19位】故郷に降る雨の声 下 バンダル・アード=ケナード / 駒崎優著 / 中央公論新社

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか

【20位】仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか / 山本ケイイチ著 / 幻冬舎

人生は勉強より「世渡り力」だ!

【21位】人生は勉強より「世渡り力」だ! / 岡野雅行著 / 青春出版社

ひらめきの導火線 トヨタとノーベル賞

【22位】ひらめきの導火線 トヨタとノーベル賞 / 茂木健一郎著 / PHP研究所

雛鳥は愛で孵る

【23位】雛鳥は愛で孵る / 和泉桂著 / 幻冬舎

【24位】日米艦隊南洋大海戦 帝国の擾乱 / 中岡潤一郎著 / 学習研究社

凡人として生きるということ

【25位】凡人として生きるということ / 押井守著 / 幻冬舎

【26位】相克真田戦記 1〜信之の大志、幸村の / 久住隈苅著 / 学習研究社

【27位】信長東征伝 2 / 尾山晴紀著 / 学習研究社

【28位】零戦と戦艦大和 / 半藤一利他著 / 文藝春秋

獅子は獲物に手懐けられる

【29位】獅子は獲物に手懐けられる / 榎田尤利著 / 大洋図書

科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている

【30位】科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている / 丸山茂徳著 / 宝島社

不機嫌な職場-なぜ社員同士で協力できない

【31位】不機嫌な職場-なぜ社員同士で協力できない / 高橋克徳他著 / 講談社

【32位】螺旋の闇-魂葬屋奇談 / 九条菜月著 / 中央公論新社

iPS細胞 世紀の発見が医療を変える

【33位】iPS細胞 世紀の発見が医療を変える / 八代嘉美著 / 平凡社

孤宿の人 上

【34位】孤宿の人 上 / 宮部みゆき著 / 新人物往来社

【35位】覇 戦国志 2 / 工藤章興著 / 学習研究社

えっ?本当?!地図に隠れた日本の謎

【36位】えっ?本当?!地図に隠れた日本の謎 / 浅井建爾著 / 実業之日本社

下流大学が日本を滅ぼす!-ひよわな“お客

【37位】下流大学が日本を滅ぼす!-ひよわな“お客 / 三浦展著 / ベストセラーズ

孤宿の人 下

【38位】孤宿の人 下 / 宮部みゆき著 / 新人物往来社

金正日の正体

【39位】金正日の正体 / 重村智計著 / 講談社

コルセーア〜月を抱く海〜   4

【40位】コルセーア〜月を抱く海〜 4 / 水壬楓子著 / 幻冬舎

「婚活」時代

【41位】「婚活」時代 / 山田昌弘 / ディスカヴァー・トゥエンティワン

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな

【42位】お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな / 小宮一慶著 / 朝日新聞出版

魔女の戴冠   1

【43位】魔女の戴冠 1 / 高瀬美恵著 / 幻冬舎

愛人協定

【44位】愛人協定 / 妃川螢著 / 幻冬舎

【45位】アフリカ・レポート-壊れる国、生きる人々 / 松本仁一著 / 岩波書店

心臓に甘い牙

【46位】心臓に甘い牙 / バーバラ片桐著 / 幻冬舎

脱デブ なぜ芸能人はレコーディング・ダイ

【47位】脱デブ なぜ芸能人はレコーディング・ダイ / 岡田斗司夫著 / ソニーマガジンズ

夫婦の格式

【48位】夫婦の格式 / 橋田壽賀子著 / 集英社

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則

【49位】怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 / 池谷裕二著 / 講談社

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

【50位】お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 / 勝間和代著 / 光文社



おつまみ横丁—すぐにおいしい酒の肴185 / 池田書店の口コミ

コンパクトで、きれいにまとめてあって、非常に好感のもてる1冊です。ページ数が少ないわりに、内容は結構しっかりしているのでちょっと料理をする人から、こだわり派の人まで幅広く楽しめると思います。【ガンマム】

 夏場はどうしても、仲間と食事へ行き飲む機会が増える。知らず知らずに食費もかさんでいる。そんなことを頭の隅で考えながら書店を歩いていると、簡単なつまみの作り方の本が山積みになっていた。  さっそく手にとると、私でも出来そうなものが多い。家でつまむのも良さそうだ。【サトマン】

今までお酒を飲むときは、スナック菓子をおつまみにしつつ、物足りないなと思っていました。この本を購入して、作ってみたところ、ほろ酔い気分でも簡単に作れるものばかりで、しかもおいしい。家の飲み友達を頻繁に連れてくる人におすすめの本です。【Majesty】

料理の創作をされた瀬尾さんという女性はかなりの酒飲みで、ごきげんな居酒屋をたくさん知ってらっしゃるのでは?と思わず唸るこの1冊。とっても簡単であるにも関わらずどれも居酒屋テイストたっぷり。写真付きのレシピもさることながら、巻末にまとめられたイラスト入りの「クイックおつまみレシピ47」、さらに「文字だけおつまみレシピ20」の充実ぶりもありがたや、ありがたや(でもやっぱり写真があるともっといいっ!)。料理が得意で手の込んだものを作らないと気が済まないって方には物足りないかもしれませんが、「俺は下町の居酒屋が好きだ〜!」って人には間違いなくおすすめの名作です。【GR8ER】

少ない材料でカンタンにできるものばかり料理ってシンプルなものほど美味しいのねレシピだけでなく材料や道具に関するちょっとしたコラムもあり読んでいて楽しい★サイズが小さく持ち運べるので通勤時に読んでます【con】

悩む力 (集英社新書 444C) / 姜尚中 / 集英社の口コミ

ビジネスの世界では「悩むな、考えろ」と言われるが、常々違和感を感じていた。だって、困難にぶち当たったら普通は悩むし、悶々とする過程を通じて理不尽な状況を受け入れ、割り切るポイントを見出すのだろうから。さて、筆者の本を読むのは初めてだが、中々読みやすくて共感を誘う展開になっている。全てをウェーバーと漱石に帰結させようとしなくてもよいとは思うけれども。青年の持つ傾向を「自分のこしらえた城から一歩も出ず、のぞき穴から外界を窺うように全ての人間を疑ってかかり、ひたすら自分のことだけに熱を上げる」と表現したのは秀逸。青年に限らず、現代人の病因はまさにここにあるのだろうと思う。そして、解決の糸口は「他者からの承認である」というのも永遠の真理であり納得。世の中ときちんと向き合って生きろ、ということだと思う。【アマゾン次郎】

著者が在日ということもあり、「悩み」について深く考えてきたにちがいないとの思いから購入した。予想した切り口とは違ったが、悩むことについて肯定的に捉えられるようになった。何か悩みが発生すると、これまではとても否定的であったが、これを力に変えよう!とすら思える。人間は悩んで当たり前、悩むことから始まるといってもよいのだ。いろんな例を挙げながら、悩むことが特別なことでないことを教えてくれる。そして、悩みぬいた先には開き直りや横着さがあってよいのだと。一人一人がこの時代のうねりに巻き込まれながらも、したたかに強く生きる!そんな強さを必要とする時代に生きる我々が読まなければいけない一冊である。特に若い人には読んでもらいたい。【パウロ】

本書に働くことについて書いてある章がある。著者は「金があっても人は働く」というようなことを言っているが、それはあまり一般的ではない。著者のように、知的・創造的な仕事をしている人には仕事は面白いものなのだろうし、社会的承認も得られるのだろうが、世の中には誰がやっても面白くないという職業についている人もいて、そういう人にとっては働くことは苦行でしかなく、生きるために仕方なくやる手段である。【ミナ・ティ】

血肉になる読書を目指す人にとっては、がっかりする結果になるでしょう。タイトルと内容は、羊頭狗肉の関係で、悩む力とは何か、いかにすれば得られるかという観点において、独創的なものはありません。悩みに徹すればいずれ開けるということを、一冊かけて説明しようとしたんでしょうか。「相互承認」が一つのキーワードになっています。著者のことは薄ぼんやりとしか知りませんでしたが、他者から認められることにこれほど重きを置いていることは、意外でもあり、がっかりでもありました。【しまったか!】

うーん、結局何がいいたいのか、読み終わってから悶々としています。つまり「悩んで」います。本書を読んで、悩むことで、「悩む力」を鍛えろということなのかもしれませんね。【けぽー】

偽善エコロジー—「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1)) / 武田 邦彦 / 幻冬舎の口コミ

 タイトル「偽善・・・」はもちろんのこと、目次も「ただのエゴ」「温暖化・・・防げない」など、非常にセンセーショナルな印象を見る者に与えるが、その内容は科学者としての良心・正義感にあふれている。 とくに「検証3 ペットボトルより水道水の水を飲む」について、悩みながら悩みながら結論を導き出していく過程では、「環境保護すなわち正しい」といった短絡的思考に陥りがちな私には、大切なものを思い起こさせてもらうことができた。そういう意味では、なにかと世論誘導に巻き込まれがちな私たちに、主体的に判断することの重要性をも訴えていると言える。 さて、本書がただの警告の書で終わるかどうかは、続編にかかっているような気がする。確かに本書では、いわゆる環境保護運動の陥りがちな誤り、あるいは実際に陥っている誤りについて鋭く指摘してまさに眼ウロコな点が多いが、では実際に『次のステップ』として、私たちの社会がどういった形態をとれば良いのかについては、いまだ語られていない。  この点について、例えば『検証二 割り箸を使わずマイ箸を持つ→ただのエゴ』では、国内森林を維持発展させるためにも端材の有効利用は不可欠であるから割り箸を使うべきだという主張がされているが、その主張自体はよく理解できるものの、例えば今、輸入品に頼る現状を、国内産へとシフト転換するにはどういう問題が起きるかなどについての考察はない。 著者は「総合的なことができないのは日本政府自体が政策を立案する力が弱いこと」にあるとされているが、しかし著者は総合大学に籍を置く大学人であり、さらには「総合工学研究所」の副所長でもあるのであるから、まず学際を乗り越えた『総合的提案』を執り行っていく責務があると私は思う。 続編に大いに期待するものである。【電離層代理】

一番の厄介なネックはアメリカ合衆国ではないだろうか?それも批准するしないを問わず、最もCO2に関し技術的にも科学的にも進んだ見解を持つはずのアメリカが何故批准しないのか何故出来ないのか?ブッシュが悪いのか?余りに利権と経済的利益の狭間から石油に関し、そのルートを確保せんする余り戦争まで起こしたアメリカ合衆国・・昨今環境テロリストまで現れるほど切羽詰った状況であるこの地球的規模の環境問題に対し、武田氏の明快な日本的良心に満ちた論は、心身とも熱くなった都市生活者にとってこの上ない清涼剤足りうる。我々5,60代がこれまでこの国で味わってきた欺瞞が全て環境問題に収斂されてしまいそうなこの世を、これでもかといった具合に正してくれる。そこには科学的データなどもいろいろ駆使されているようだが、自分は科学者でも気象学者でも物理学者でもないので素人目に分かりやすくガイダンスしてくれる良心的な本だ。自然に中庸に暮らしたいものだ。この世は万物流転、輪廻を繰り返し、地球もいつかは終わりが来るのだから・・・エコでロハスで環境にやさしいなんて言辞はどこかのコピーライターにでも任せておけばよい。  【鬼太郎】

著者の一連の著書の中で,数々の環境政策が槍玉に上げられてきたが,本書もその延長である.本書に挙げられているような一つ一つの活動に関し,武田氏の著作で初めて「目から鱗」となった方々が多いだろうが,そのような状況について憂慮している者を代表して氏は述している.何が本当のエコかという点について,盲目的に信じてはいけないというテーゼだろうが,氏の著書とて対象外ではない.例えば,検証1に出てくるポリエチのレジ袋については,エチレンが石油化学の不必要な成分を利用しているから使うべきとの主張だが,エチレンが不必要な成分と言われていたのは,昭和30年代の話.現在では,燃料に使えるナフサをクラッキング(熱分解)して得ているのがほとんどである.エチレンを作るために設備を増設しているのであり,ポリエチレンを使用することにより原油の消費量は増える.検証2では,割り箸追放運動で日本国内での割り箸製造が無くなったように書かれているが,そんなことではなく,ただ単に割り箸を簡単に使うようになったので安価な外国産になっていっただけではないか.このように各章には,重大な誤りが数多く見つかるのだが,同じような誤りが行政や環境保護運動にも見られる.都合の良いデータのみを恣意的に使用して結論を導き出す危険性を指摘していながら,自らも同じ過ちに陥っている.それを氏はわかっていながら,確信犯としてやっているのではないかとさえ思ってしまうほどである.【yorozuya】

ペットボトル、牛乳パック、発砲トレイを綺麗に洗いゴミの分別をしても意味がありません。ペットボトル、発砲トレイは殆どリサイクルされず、燃やされています。牛乳パックは手間暇がかかる上には効果があまり期待できません。家電リサイクル法により料金を払い、回収されるパソコン、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビは殆どがリサイクルされていません。分別収集や家電リサイクル法は国民のお金の負担になるだけで儲けているのは役所です。アルミ缶はリサイクルに適しており、金属もリサイクルの効果があります。私は著者の意見は正しいと思います。古紙のリサイクルに対しても著者は反対していますが古紙は現在業者が高値で取引しておりそれなりの意味はあると思います。【晴彦日記】

本書で紹介されている「環境問題に対する常識」は殆どが非常識であることが理解できた。その背景には環境利権で潤っている役人や業者の姿が垣間見え憤りを感じた。特に家電リサイクル料を徴収している業者が約半数を中古販売している姿には規制が必要であろう。法を楯に業者丸儲けである。本書で最も面白かった点は、後半部分に環境問題に関連して記されている著者の人生観(哲学)であった。例えば心が満たされている生活を送っていれば生活空間に多くの(不要な)モノがなくても生活を愉しむことができるという点には共感。モノの再利用を考える以前に不要なモノは買わなくても満足できる生活を築くことが重要である。また、日本の食糧自給率にも少し触れているが、現在の自給率は先進国でもかなり低く、喫緊の課題あろう(本書では対策等詳細は記されていない)。全体的に環境やその基礎的な関連知識を得る上ではとても参考になった1冊である。【たか】

南洋争覇戦 1—鋼鉄の海嘯 (1) (C・Novels 55-58) / 横山 信義 / 中央公論新社の口コミ

 前巻の最後で幕を開けた対米戦は、米軍の攻勢を迎え撃つ日本軍という形でまず推移する。フィリピンからのB-17、そして米機動部隊と米水上部隊主力というトライデント(三つ叉の槍)の穂先を迎え撃つ日本軍は、対ソ戦を通じて得られた陸海軍の協調体制と、史実の紫電改を彷彿とさせる15試艦戦、そして大和を含む水上部隊という陣容である。 航空戦、水上戦闘、そして後方ときちんと押さえるべき所は押さえているのは流石はこの分野の大御所と言える。 全体としては、米軍側が奇をてらった作戦というのが少し気になったが、英が戦争から脱落し、ソが身動きが取れない状況での対米戦が如何なる推移を辿るのか、強化されたドイツ海軍や戦訓を反映した日本側の架空兵器などを含めて今後の展開に期待したい。【dohkura】

野村再生工場 ——叱り方、褒め方、教え方 (角川oneテーマ21 A 86) (角川oneテーマ21 A 86) / 野村 克也 / 角川グループパブリッシングの口コミ

 ここ何年かの野村氏の著書の中では、一番よくまとまっており、内容的にも共感できた。チーム(組織)作りのノウハウや、「考えて野球をする」とはどういうことなのかといったあたりがたいへんよく分かった。 野村氏の著作は数多いので、「前(ヤクルトのとき)にも読んだことがあるぞ」という事柄もあったが、許容範囲内であった。 最近読んだ「ああ阪神タイガース」は愚痴のオンパレードで見苦しかったが、本書は野村氏らしい理論明晰の良書であると感じた。【aaa0042】

野球は「間」のスポーツである。一球一球、ゲームが切れる。このことは、「そのあいだに考えろ、備えろ」といっているのだ。(本書52ページ)有名な「月見草」をはじめ、野村監督の発言には優れた比喩が多い。肌合いは違うが、サッカーのオシム監督の発言もやはり巧みな比喩を駆使するところに特徴がある。そして両監督とも、発言にマスコミが群がる。面白くて記事にしやすいからである。上記引用のセリフも唸らせられる。こういう独自の表現ができるから、伝える「ことば」に力が備わるのだろう。ひたすら観察し、分析し、キレの良いことばでズバッと伝える。だからこそ、「野村再生工場」と言われる成果が出るのだと思われる。それにしても達意の文章である。個人的には山崎のエピソードが楽しかった。【馬場伸一】

さすがに前2作とだぶりが増え、やや新味には欠けるが、それでもなお面白い。この2年の山崎武司の活躍は、まさに「再生工場」の面目躍如たるものだった。何も考えずにバットを振っていた彼に「配球を考えろ」と野村は言う。山崎がホームランバッターとして再生する大きな転換点となったホームランを打った時の心理を細かく分析した場面は本書の中でも秀逸だと思う。また、打者として最高峰に近い栄誉である2冠の実績よりも、チームリーダーとしての働きを高く評価しているのも、チームワークを重視する野村らしい。読んでいて、この人はスポーツと言うより、組織論的な考え方でチームを運営しているように感じた。指揮下のチームメンバーも実名で批判したり、野村節も冴える。磯部なんか2作続けて文句をつけられてかわいそうな気もするが、そういうことを意に介さないところが野村氏のいいところ。星野J批判をしてみたり、角川新書シリーズの3冊目となる本書を出したり、「成果を出す」3年目なのに、今一つな成績を何とかするのが最優先ではないかという気もするが、内容は悪くないので、よしとしたい。【革命人士】

作品自体は目新しい記述はあまりない。山崎、磯部の両ベテランに期待しているという思いは、よくあらわれている。新しい記述では、第四章の監督就任のいきさつは今までの著作にはないかと思う。田尾監督退任のいきさつは今まで氏に同情的だった多くの人にとって驚かれるかもしれない。読後、オリンピック野球日本代表はメダルを獲得できなかった。この結果は野村監督がいうチームプレイ、チーム優先主義が徹底されていなかったことと、チームが仲良しクラブになっていたからではないだろうか。“野村の考え”が万能ではないと思うが、参考にはなるだろう。【ニック】

仕事で疲れたら、瞑想しよう。 1日20分・自分を浄化する習慣 (ソフトバンク新書 (084)) / 藤井 義彦 / ソフトバンククリエイティブの口コミ

毎日20分でいいから、と言われると何だか出来そうな気になって、やってみようという気になる。あくまで著者の経験に基づくことがベースに書かれていて、しかも著者は決して、瞑想伝達が専業ではないので、だからこそ余計に信頼できる。しかも読みやすく40分ほどで読めます。ただ、びっくりしたのは、読み終わった後、著者がすすめる団体のサイトを確認したら、そこで講習?受けるための費用。約30万円でした。月謝制の現実的なところをおすすめして欲しかったという点が残念。でも、本自体は、そこへ誘導するという感じもなかいので大丈夫です。まあ、まずは自宅で、自分でちょっとやってみいようかという気になれます。【そんちん】

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書 う 2-1) / 上杉 隆 / 幻冬舎の口コミ

朝日新聞による鳩山元法相への死神報道など、新しいエピソードを例にして、マスコミの横暴な体質、権力との癒着体質を紹介しています。あまりにも最近のことのため、強い危機感を感じます。この危機感を持ちながら、テレビや新聞を見るべきでしょう。【aki】

わが国のメディアを蝕んでいるのが記者クラブ制度だとは知っていたが、その他にも違和感を持っていたことの背後の構造が、どんどん理解できるようになって、目から鱗の本だった。いくつか挙げると、 日本の記者はジャーナリストではなく、ワイヤーサービスである 新聞社と通信社の記者の違いって認識していませんでした。わが国の新聞記者のほとんどがやってる仕事は通信社の仕事なのね。 担当する政治家が出世すると、一緒に出世する政治記者 テレビでも新聞でも、コップの中の嵐としか思えない政局の話を微に入り細に穿って報道するのを不思議に感じてました。彼らにとっては大問題なのね。自分の出世がかかっているんだものね。もう一つナベツネってなんであんなに偉そうにしてられるのか不思議に感じてました。政治家とつるんで出世したわけだ。でも、報道する対象に取り込まれちゃったら報道なんてできないよな。 「わかった」報道 「結婚していたことがわかった」とかいう報道の「わかった」という言葉に違和感を感じてました。これって、記者クラブで申し合わせて新聞に載せる時のパターンなのね。 他にもメディアリテラシーのために有用な話が満載。今までも、報道の歪み補正するレンズを持っていたつもりだけど、本書を読んで、補正の精度が良くなったと感じる。補正なんて出来ればしなくて済む方がいいのは、実験データでも報道でも同じなんですけどね。【shibchin】

テレビや新聞がつまらない理由が、元ニューヨークタイムズ記者、あるいはジャーナリストという視点から書かれています。速報はAPやロイターに任せればよいというエピソードは、NYtimesなどの記者のものの考え方、あるいはジャーナリズムへの姿勢が現れていて面白い。翻って、日本の記者あるいは記者クラブの思考の貧弱さが、鮮やかなコントラストをなしており、悲しくなります。記者クラブ制度への批判は目新しいものではなく、今になって崩壊ということでもない気はしますが。【奇手仏心】

日本のマスコミはよく「第4の権力」といわれるがなぜだろうか。そもそもマスコミとは、立法・行政・司法の真の姿を国民に報道することにより国民へ判断の材料を提供する、三権分立のいわばインフラのような役目を果たすべきで当然ながら権力とはなりえないはずだ。しかし、マスコミが権力と結託し、マスコミあるいは権力に都合の悪い事実は報道しないとしたら、そこに、国民に知らしめるか否かの判断が入り込み、それがまさに「権力」となってしまうのだろう。この本に書かれている記者クラブの実態等については、30年程前から、時にふれ、何度も類似の報道があったような気がし、強い既視感に襲われる。マスコミの談合体質は自分たちでは変えることはできないのだろうか。インターネット等によるマスコミの談合破壊だけにしか希望が持てないのだろうか。もどかしさで耐えられない気分になるが、読まれるべき本だと思う。【至高の豚】

■日米ジャーナリズム比較論著者上杉氏のニューヨークタイムズ、NHK所属体験談を交えた日米ジャーナリズム比較論は説得力がある。米国との比較において日本のジャーナリズム(特に新聞社)は事実だけを正確に伝える通信社と同等のワイヤーサービスでありジャーナリズムではないという。全く同感である。■日本のジャーナリズムの弱点日本のジャーナリズムの弱体化を自らのジャーナリズムに対する甘さ、無責任(匿名記事)、事なかれ主義、護送船団方式、記者の採用方針、記者クラブと政界との利権構造等々、実体験から具体的社名や実名をあげて問題点として浮き彫りにしている。ここまで酷いとは・・・・。■記者クラブの解放日本のジャーナリズム健全化の解決策として記者クラブから優秀な記者たちを解放すべき、と上杉氏は指摘している。どんなに優秀な記者でも記者クラブという牢獄の中では大人しくするしかない。この牢獄から優秀な記者たちを解放することで日本のジャーナリズムは健全化するというのである。論点の脱線も体験談として面白く、全体を通して何物にも怖じしない爽快感のある一冊である。【ジャーナリズム不在の日本】

察知力 (幻冬舎新書 な 4-1) / 中村 俊輔 / 幻冬舎の口コミ

特に中村選手のファンというわけではなかったのですが、サッカー選手としては足が遅いから、それをハンディととらえるのではなく、足が遅いからこそ、他の選手よりも早く動きださなくてはいけないとか自分のハンディを言い訳せず、克服するために努力している姿がスゴイと思いました。見習いたいところです。私が個人的に一番心に残ったのは「思うようにうまくいかないことがあっても、誰かを悪者にして、終わらせるのではなくて、未来の糧にしなくちゃいけない。ただ気持ちを切り替えただけでは、苦しんだこと、悔しかった思いも無駄になってしまう。」という文章でした。自分の思うようにいかないと「アイツが○○してくれてたらうまくいったのに。。。」とか「どうせ○○だからうまくいかなくても仕方ない」と考えてしまいがちですが、うまくいかないことさえも、未来のためにつなげるという姿勢は本当に素晴らしいと思います。あとは、あらゆるポジションができることはいいこと。ということ。このポジションならこの人しかいない!と思われることも大切だけど、複数のポジションができることも、ある意味すごいことなんだと気づかせてくれました。私個人に置き換えると、仕事上、ある専門分野を極めようと思っていましたが、現実は、得意分野はあるものの業務範囲が広く、いろんなことをやっています。このままじゃ、専門性を磨けない。。。と悩んでいましたが、いろいろなことをできるのは悪いことじゃない。むしろいいことなんだ!と励まされました。また、同じようなことで悩んだときなどには読み返したい一冊になりました。生き方、仕事の仕方などあらゆる面で参考になります。オススメです!【ミルミル】

ふつうのビジネス書で書いてあることが、ふつうに書いてある。俊輔でなければ売れない本だなと思いました。面白いと感じたのは文章とキャリアをつたっていくと見えてきた2点1他人の視線を気にしている2他人の視線を無視している1と2のバランスが面白い。「体が小さいから君はダメだよ」と横浜ユースに落ちても「じゃあ小さい俺はどうすればいいのだろう?→テクニック勝負へ」「イタリアで本来のポジションで使われない→よし、ゼネラリストになろう」といい意味で他人を利用している。他人の言動で悩んだり右往左往するのではなく、かといって頑固に無視するのではなく、実に巧い動き方をしている。これは中高生の部活や、ビジネスシーンでも生かせると思う。中高の部活やカイシャでは、「上司や監督や先輩が絶対」と言う感じで、盲目的に信じることを求められる。反面、ジャーナリストや違う組織の人はそういうものを猛否定する。俊輔はそういうのの「いいとこどり」をしてきたんだなーと思う。【アマゾネス愛子】

 まさかあの「中村俊輔」が本を書いているとは思わなかった。まず。 彼は小さい頃からサッカーがうまくて、人並みより少し努力して現在に至る人物だと思っていた。でも実際にはたくさん悩んで、色んな工夫をして、色んなものにすがって生き抜いてきた人物だった。 そういうひたむきなところがすごく良くわかる本。 「今サッカーをやれなくなっても、悔いは無い」という言葉に、そういうところが集約されていると思う。僕も「自分の人生が明日終わってしまったとしても、後悔が無い」生き方がしたい。【jinya】

「ある取材で、サッカー選手として、誰にも負けないことは何かと聞かれた。『妥協しない姿勢』。僕はすかさず答えた。そして、思った。『今、突然サッカーができない体になっても、極端な話、今死んでしまっても悔いはないな』と。…(中略)…それは、毎日100%、妥協しないで生きているから」。ここまではっきり言い切れる人生を送っている人は、一体、世の中に何パーセントいるだろうか。なかなか面白く読めた。いや、はっきり書くなら、予想よりはかなり面白かった。俊輔のロング・インタビューをすぐ隣で見ているような感じである。この手の本にしては小気味よくうまくまとまっている。なにより、ひとつひとつのエピソードが具体的なのが良い。本書は基本的にはサッカーの本だ。中村俊輔自身も語っているように、俊輔自身はほかの仕事をしたことがあるわけではないし、サッカーが俊輔の人生そのものだからだ。また、いろいろな選手や監督やチームに関する見方やコメントがたくさんあって、それがなかなか具体的なので、サッカーを知らない人より知っている人の方が楽しめる。そういう意味で、サッカーファンは必読。しかし、そうでない人でも、ひとつの道を極めている人の経験、しかも遠い過去をふりかえるのではなく、現在進行形で進歩し続けている人の話として、結構おもしろく読めると思う。たとえば、現在の進歩のきっかけのひとつは、高校サッカー部の時に勧められてつけ始めた、「忘れたくないこと、忘れちゃいけないことがぎっしり詰まっている」という「サッカーノート」にあるようだ。記録をつける、それとうまく向き合うということの大切さは、大人になるとかなりわかってくるのだが、若いうちからその習慣をつけて自分と対峙して得た効果についての解説は、サッカー関係者以外でも参考になるだろう。それにしても、強い人だ。実は、挫折もたくさん味わっている。しかし、負けない。そこから徹底的に学ぶ。「僕は達成感を抱いたことはない。過去も、現在も。そして、たぶん、未来も。達成感を持つことは、怖くてできない」。「どこであっても、なじもうとする努力をしなければ、受け入れられはしないだろう。新しい環境に馴染む努力をしないなら、環境を変えた意味がない」。こういう思いは単に売れ筋本を手にする読者向けのリップサービスではないだろう。難しい本ではないし、まずは一読をお勧めする。それにしても、「ここイタリアでは、ゴール前でボールを受けたら、選手はシュートを打つことしか考えない。どんな体勢からでも打つ。それがゴールの枠をはるかに超えるようなシュートであっても、サポータはシュートを打ったことを称賛する」というのは、もちろんそれが全てではないということもわかってはいるのだが、ちょっとうらやましく感じた。これが「ここイタリアでは」ではなくて、「日本代表は」になる日は、一体いつになったら来るのだろう。【FreshAir】

考える力は歳をとっても関係ない。逆に経験を積んだ分、判断のスピードや質はあがっているはず。考える力は武器になる。だからこそ年を重ねれば、重ねるほど、今まで以上に空気を読み、察知し、考える力を磨いていかなければならないと思う。この文章に出会うための一冊です。中高年諸君、伸び悩んでいる中堅サラリーマン必読の本です。それにしても中村俊輔は、何と熟成しているのだろう。ただ、サッカー選手にはゴールを狙う獰猛な野生本能が必要と思うが、中村の熟成に頼ってしまうのが、日本のサッカーの限界かも知れないなとも思えた。この本はサッカーの本ではありません。心構えを説く指南書です。【3dom2】

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112) / 堤 未果 / 岩波書店の口コミ

 本書で紹介されているのは、貧困下が進むアメリカで起こっている事実と、それを利用しようとする企業と政府の現実である。 本書によれば、学校給食に食い込むフードビジネスが、マクドナルドやピザハットなどのファストフードであるため、貧困層の多い公立学校では約半分の子供が肥満児になっている。また、ハリケーンカトリーナの被害を受けたニューオーリンズ地区の住民に対して政府が出した救済策は、とうてい無理に決まっている貧困層に対する政府の土地の払い下げである。このため、富裕層が土地を買って、貯水池や高級コンドミニアムになってきているという。さらに、高額な医療費のために無保険者が5000万人近くに増大し、一方で病院にも市場原理主義が進んでコスト削減が進み、医療過誤も急増しているという。 このような現実をいくつも示した上で、著者がもっとも力を入れているのがイラク戦争に関する部分である。大学に通えない貧困層に奨学金が出るといって食い込む米軍のリクルーター。戦争ビジネスとしてチェイニー副大統領がCEOをしていたハリバートン社に見られるような派遣会社が世界中に網を巡らして、貧困国からイラクに労働者を送り込んでいるという現実。 富裕層と貧困層という二極化が進行している中で、これを民営化を進める政府が戦争に活用しているという、市場原理主義が行き着くところまで行ってしまったアメリカ。 ここに、今日本で進行しつつある民営化と進む格差などの現象が重ね合わされてしまう。エピローグで「消費をやめましょう」とクリスマスシーズンにマンハッタンの玩具店の前で叫ぶ教会の牧師を紹介している。このメッセージが、これからの世界経済への一つの回答を示しているように思えてならない。【takokakuta】

以前からアメリカ人には肥満が多いというイメージがあったが、その原因が貧困であることが衝撃であった。肥満=ジャンクフードの食べすぎと考えていたが、実は、貧困故にジャンクフードしか食べれない環境にあるようである。読み進めていくと、医療、戦争等について書かれているが、その原因が資本主義を追求た結果にであるので驚愕する。【minamoto】

古代ギリシャ・ローマ時代から、政治特権である参政権、市民権等を得るには軍役が必要だったが、アメリカでは今もそれが続いているという現実を紹介した本である。この本を読めば、兵役の義務もなく、学費を稼ぐために自衛隊に入る必要もない現在の日本がいかに恵まれた国であるかがよく分かる。【プルプル】

貧困層(経済弱者)は意図的に作り出されている。時代は経済弱者をターゲットとしたビジネスが形成され、経済弱者は借金という現在の合法的理由をつけれらた現代の奴隷であることがわかる。彼らは経済的理由で「派遣社員」という雇用形態で戦場にまで「派遣」され、戦争ビジネスに取り込まれる。日本もアメリカと同じ道をたどりつつある。日本では節税を理由に社会福祉を削減して経済弱者を見放しつつかる。また若年層のネットカフェ難民等、ニート層は確実に増えており、ここも国は対策を打っていない。この本は日本が将来高い確率でたどる可能性のある未来の日本をあぶりだしている。一人でも多くの者がこの現実を知るべきだ。【Byrdland】

ソフトウェア開発の仕事をしてると、シリコンバレーの情報とかがどんどん流れ込んでくる。その国では、アイデアを見つけて実現させれば、想像もつかないようなスケールの成功が手に入る。「夢」が存在し、世界のリーダーとしての地位はほとんどの人が疑わない。そんなアメリカの「強さ」を支えているのは、徹底した市場主義だという印象は、誰もが少なからず持っているだろう。しかし、徹底した効率化の果てにはかつて無いほどの歪が生まれている。かつてアメリカを支えた多くの中流家庭は、合理化の末に高騰した医療費や、過度に民営化された公的機関の影響で、次々と貧困層に押し込められていっている。さらに、追い討ちをかけるように、数を増す貧困層を狙ったサブプライムローンと言われる金融商品まで登場し、富裕層はとことん財産を吸い上げていく。一度貧困層に入ると、フードスタンプで食いつなぐような生活を余儀なくされる。貧困層の人々は、家族のため、生活のために、選択肢の一つとしてイラクに行く。そして、そんな戦争までビジネス化して、市場構造に組み込まれている。(「兵隊を増やすには格差を広げれば良い」という論理はかなりショッキングだ。)まさに市場原理主義と呼べるものがまかり通っていて、底辺から見れば、アメリカという国は、立派な「貧困大国」なのである。「パラダイス鎖国」で、日本が開国へ向かうヒントとしてアメリカをよく見ることという話があった。日本は経済政策において、よくも悪くもアメリカを追う傾向がある。社会背景も違うし、市場原理の作り出す事象はすべてが一致することは無いのだが、政策の方向性から、「格差問題」などに見られるように、同じような歪を生む可能性はすでに露呈してきている。このような状況を考えると、闇を灯す先例として、アメリカから学ぶことは多い。アメリカが市場原理主義をたどってきた原因の一つに、メディアの公共性の欠如があるが、そういった点でも日本は自分の国を見直す重要な局面にある。我々は、真実を的確に捉えなければいけない。効率化も大切だが、本当の豊かさとは何かを常に意識して向かうべき方向を見定めたい。【mnishikawa】

コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書 52) / 野口 吉昭 / PHP研究所の口コミ

内容が分かりやすいという意味の“Easy”ではなく、著者が内容を練りこんでいない安易に書いた感がある、という意味の“Easy”です。比喩やケースが多用されていて、ぱっと見は読みやすいのですが、後味が残りません。5年前に読んだ著者の『「夢とビジョン」を語る技術』がとても良い本だったので手に取ったのですが、楽にお仕事をしすぎではないでしょうか。【トラストマスター】

この手のビジネス新書にありがちな“著者の成功自慢”が満載な1冊です。「私はこういう思考ができるorスキルがあるので、あの仕事では高い評価を得られた。」みたいなのが何度も出てきます。他にはごくごく常識的なことと浅い経営学の知識ぐらいしか書いてません。まぁ「明確な解答をもたらさず、読者自身が気付くように仕向けている」といえば、なんとなく通っちゃいそうな理屈ですけど。【としあき】

タイトルにもあるように「コンサルタントの質問力」ということで、コンサルタントがクライアントから話を引き出し、解決に結びつけていく上でどのような点が重要であるかという点が本書では述べられています。よってセミナーでの質疑応答など、「単発の質問」をする上でのテクニックを学ぶというよりかは、「会話を繋げる上での質問力を身につける」のに適している本と言えると思います。内容としては仮説→検証の重要性など一般的に言われている点が多かったものの、会議などで話をする際に本書のような視点を意識するのとしないのとではある程度の変化はでてくるのかもしれないという印象はもちました。【ligaya】

本書はいわゆるハウツー本であり、本質的には特別新しい内容がかかれたものではありません。だいぶ手垢にまみれているといっても良いかもしれません。とはいえ、まったく読んで損かといえば、決してそうでもないとは思います。著者自身のコンサルタントとしての経験が著者自身の言葉で発信されているからです。はじめて本書ような本を読む人には読みやすいですし、適しているものであると思われます。ただ逆にいうと、この手の本を何冊か読んだことのある人には、あまり新しい発見はないものかもしれません。【ふとあご】

「これって他の本にも書いてあったな」という一般的な内容のものが多く、新しい考え方を期待していたが残念。【マック】

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか (幻冬舎新書 や 5-1) / 山本ケイイチ / 幻冬舎の口コミ

 トレーニングを続けるための意識付けに関する考え方の整理から、目的に応じたトレーニングを行うための方法論の整理まで、具体的なトレーニング手法ではなく、運動を続けるための考え方のフレームワークを無駄なく整理した良書だと思います。フィットネスジム選びの着眼点などにも触れられており、一通り目を通すとトレーニングを始めたくなります。 最近は新書も乱造気味ですが、極端な実用書にも学術書にもなりきれないジャンルなわけですから、こういった短時間で読めてそれなりの発見がある本というのは、悪くないと思います。【ペリカン堂】

内容に関しては有力な情報はありますが、タイトルと内容がまったく合っていないところが気になります。中身は、筋トレに関しての本で、仕事との関係についてはふれられていません。また、文章からマイナスの感情がただよっている感じがします。どちらかと言うと、「継続」できない人を皮肉ったような書き方になっているので、あまりいい印象を受けません。題名は斬新で、興味をそそるようなものですが、中身はいたって平凡です。【常夏】

筋トレに限らず、何か新しいことを始めて、それを続けるためのマインドの持ち方やヒントを教えてくれた。筋トレの最大の目的は、「続ける」こと。確かに、筋トレを始める動機というのは、痩せたいとか筋肉をつけてモテたい等、何かしら終着点のある目的を設定しがちだが(もちろん、始めるキッカケは、そのような俗な動機で構わない)、何kg痩せた、筋肉が何kg増量した等、その目的を達成した時点で、真の目的は達成したとはいえない。理想の体型に達して、さらに、その体型を”維持”しなければ意味がない。最初の動機は何であれ、筋トレの最終目的は誰でも、「続ける」ことに収束する。毎日歯磨きをしないと気が済まないと思うのと同じように、筋トレをしないと気持ちが落ち着かない、何となく気だるいと思うくらいまで、日常生活の一部として組み込む事が大切である。常に理想の体型、心身の健康を維持し、その人のライフスタイル全体に好影響を与える事が真の目的である。【revolution】

トレーニングについての考え方、挑み方、続け方が多く書いてあるので、とても参考になった。タイトルもすごくよくできている。中身ともそれなりにリンクしているので、タイトルでだまされた気分にはならなかった。この本を読んで、トレーナーをつけて筋トレしてみる気になったのと、細く長く半年続けられるようにがんばろうと、短期の目標も設定できたので、安い買い物だった。後は、実際に続けられるか。またモチベーションが下がったら、この本を読んであげて行こうと思う。【久保田夏彦】

ジムに通いだして3ヶ月目で本書に出会い読み始めた。本書を読んで、・トレーニングを行う目的の重要性・トレーニングを続けるための目標設定・トレーニングを行うためのタイムマネジメントなどトレーニングを継続していくために必要な意識としてビジネスに求められる意識と非常に近いものがあると感じさせられた。また、・トレーニングによる体の変化・ジムのスタッフとの接し方・トレーナーの選び方・休息のとり方・食事の考え方・マナー・ファッションなど長くトレーニングを続けていくための基本事項が書かれており、場合によっては年齢別に書かれているため、トレーニング初心者の私には非常に参考になる内容であった。これからトレーニングを始めようという人や、トレーニングを始めて3〜6ヶ月くらいの人には非常に参考になると思う。【ふとあご】

人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書INTELLIGENCE 204) / 岡野 雅行 / 青春出版社の口コミ

 中小の会社で働いていると、著者の岡野さんのような気持ちになります。大手企業は常に上から目線で、「お宅の商品を買って上げるよ」「いいだろう言い値で」、見積もりを取って、注文が来て、製造してから「もう少し値段を負けてよ」と後出しジャンケンをしてくる人たちをギャフンと言わせた下りは本当に読んでいてすっきりします。 商売の、製造の基本中の基本です。「いい物を作れば営業はいらない」私もよく話していましたが、痛く無い注射針などはまさしく「いい物」の基本です。 特許を取るときも大手と一緒に取ると言うことは、目から鱗の発想です。大手企業にいじめられているあなたにお勧めの一冊です。【河岸宏和】

岡野さんは、要するに「職人の親玉」である。頑固を地で行く人だ。だから「世渡り力」というタイトルには、はっきり言って違和感を覚えた。しかし「はじめに」に、「世渡り力」ってのは、おべっか使ったり自分だけ得するような薄っぺらいものじゃないよ。「人と情報のマネジメント」って意味だ。とあって、まず納得。そして「オレの言う世渡り力とは……」と、こう続ける。・自分のアイデアとノウハウを守る・「前例がない」盾にとる人を突き放す・ナメてくる相手を返り討ちにする・権威をカサに着てくる人をギャフンと言わせるもちろん、岡野さんはサラリーマンではない。だからこの本で言っていることが誰にでも通じるとはいえないだろう。しかし、「職人」とは、いわば「プロ」の世界だ。プロフェッショナルの生き方を知ることは、たとえ仕事のフィールドが違っても、大いに意味がある。全体が、語り口調で書かれており、一気に読むことができる。気づきの多い一冊だった。【辰巳】

岡野さんの本は本当に面白い。この方の話しを直接聴くチャンスがあったら、ぜひ行って見たいものだ。世渡り力というと、なにやら調子よく、ひょいひょいと進む力という聞こえ方もするが、冒頭でご本人が(要約すると)「そんなものじゃない。人生の機微と、義理人情と、人様に可愛がられ引き上げてもらう総合力だ」とおっしゃっている。仕事が心底好きで、その仕事を通じて培った考えや、人付き合いのノウハウを惜しみなく話してくれる。この本は、すごく腕のいいおじいちゃんが仕事にからむ人生の機微を語ってくれる本だ。とても参考になったし、良い本だった。こういった昔からの洗練された、人のことを考え尊敬している人付き合いの方法って、もっと見直されるべきだと思う。【久保田夏彦】

■ 【下町の人間関係で揉まれ育つ】 東京の下町(墨田区東向島)に生まれ育った著者(08年 現在75歳だが、若々しい)が、親父さんから受継いだ金 型工場で、大企業に出来ない、「無痛注射針」や「携帯 電話電池ケース」を世に生み出している。本人は、幼くし て勉強嫌いというか、周囲の下町特有の人間関係に包 まれ、学歴に拘らずのびのび育てられた環境に有ったよ うです。 ■ 【人に裏切られ騙されるも、スキルを信念に変え】 その結果、著者本人は義理人情に厚く、一方、他人から 騙されるなど、多くのことを人間関係を通じて学び、鍛え られ知恵を身に付けたと思われます。そこで、役に立つ 「情報」、好かれる「人柄」、確実な「PR]、騙されない「防 衛策」、一流から学ぶ「品格」、仕事から生まれる「自信」 などを通じて、『世渡り力』として学歴社会をも凌駕するも のがあることを警鐘しております。 ■ 【高学歴世代の犯罪】 昨今世間を騒がせております「大分教員採用試験汚職」 は言うまでもなく、社保庁不正・官民癒着による不正事 件など、その枚挙にいとまがありません。又、「秋葉原事 件」を始めとする。ネットの闇サイト活用に代表される社 会の閉塞感などには、現代社会の識者達も成す術を 失っている感があります。 ■ 【デジタル世代へのメッセージ】 教育委員会の皆さんは、高学歴であり、社保庁不正・官 民癒着などは、高級官僚と大企業幹部によって引き起こされ ております。又、闇サイトは、人間関係の希薄なデジタ ル世代によって運営活用されております。こんな風に考 えると、本書の著者「岡野 雅行」さんが主張する『世渡 り力』は、お人柄から言っても、極めてアナログであり、 アナログ世代の代表者の弁です。正に、デジタル世代 がなおざりにしていた数々を思い起こさせていただきまし た。 【ブルービーチ】

上司と飲みに行った時の会話のよう。さらっと楽しい口調の中に、本当の世の中の仕組みを伝えてくださる。幸せな気分にひたるとともに、明日もまた頑張ろうという気持ちになりました。【nyagorin】

ひらめきの導火線 (PHP新書 544) / 茂木 健一郎 / PHP研究所の口コミ

 日本人には独創性がないと言われてきた。しかし本書では、この問題について、「トヨタ」と「ノーベル賞」とを比較することで、読者に新しい着眼点を持たせる。 一個人が大発明をするわけではないが、トヨタの「改善」を例にあげ、日本では個々人のひらめきが導火線になり大きな発明につながっているという。 また、「ひらめき」をテーマにした章は興味深く、どのような条件下で「ひらめき」が生まれるのか参考になるお話しが豊富にある。【サトマン】

日本人の弱点として創造力がない。オリジナルティをもっていないなどと揶揄されることが多い。それは本当にそうなのか。その出発点にまずは疑問を本書では投げかける。世界的企業であるトヨタを例に、日々生まれる改善というひらめき。それらを生かすための仕組み。本当に日本の強み・弱みとは何なのか。ふっと思いよぎる瞬間だ。また本書ではひらめきという能力は万人に与えられた才能だとも説く。一人の人の天才的な発想による変化も、その実は様々な影響が与えられた結果である。日々、少しでもいいからひらめき、それを蓄積すること。それが大きな結果に繋がる。本書はヘタな能力開発本よりもとても刺激的で、気づかされることがとても多い。【ニャンゴロ】

凡人として生きるということ (幻冬舎新書 (お-5-1)) / 押井 守 / 幻冬舎の口コミ

タイトルから受ける第一印象とは違って、中身は複雑な現代に生きる若者への熱いメッセージに満ちている。コミュニケーション不全や格差社会といった幅広い事柄について、一風変わった持論を展開しているが、姿勢はいたって肯定的で、批判色が強く否定的なところからしか切り込めない評論家などよりも考え方が柔軟だと思う。押井監督はあとがきに、映画『スカイ・クロラ』は若者へ向けたメッセージだと書いている。『スカイ・クロラ』に込めたメッセージは、この本でも存分に披露されているから、映画とあわせて読めばいっそう理解が深まることは間違いないだろう。【海山ごはん】

女の子に告白できない男の子が増えているそうです。男の子は女の子から好きと言われるのを待っている。失敗するのを極端に恐れている現代の若者。他人から嫌われるのを一番気にする子供たち。小学生にアンケートをとると、友達がたくさんいると答えるこどもが急速に増えているそうです。それが何を意味しているのか、押井守はこの本の中で答えています。小さい命を胸に抱いてその暖かさを感じるということをしないといけない。自分の生き方を選択しないと先へは進めない。著者は現代に巣食う言葉にならない闇の部分を鋭い感覚で表現しているように感じました。一番の「納得!」は、『自由とは自在である』という言葉です。あらゆる不自由を経験して対象を自在に操れることができて初めて本当を自由を得られるのだ。他者と接することを拒んでるニートが持つ自由は幻想である。利害関係のない友達なんて必要ない。過激だが確信を得た押井の哲学に強い感銘を受けました。2度読むのが良い本です!【Y&Yカンパニー】

「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」「電車男」等の映画監督ということで、押井さんの名前は知っていたのですが、著作は、今回はじめて読みました。面白くて一気に読みきってしまいました。今年読んだ新書の中ではトップクラスです。平凡に生きる、無理しないという生き方は、一昔前ならば他人から無気力と言われても、仕方がなかったでしょう。しかし社会や経済が成熟し、会社の為に滅私奉公的に働くことだけでなく、平凡に生きる、無理をしない、家族中心といった新たな価値観もまた必要だし、魅力的に映ります。第一章 オヤジ論——オヤジになることは愉しい 第二章 自由論——不自由は愉しい 第三章 勝敗論——「勝負」は諦めたときに負けが決まる 第四章 セックスと文明論——性欲が強い人は子育てがうまい 第五章 コミュニケーション論——引きこもってもいいじゃないか 第六章 オタク論——アキハバラが経済を動かす 第七章 格差論——いい加減に生きよう【鯛焼き】

本書で面白いと思ったことは二つ。一つは話す必要のない友達はいらないと言う明快な割り切り方。もう一つはロリコンやコスプレに興奮するのは本能でも変態だからでもなく、文化であってそれが商業化したためだと言うこと。また引きこもりをしている人も仕事があればどんどん人と話すようになるだろうと言うのも当然である。内容は建前ではないが真っ当なことが多いのであまり意外性はない。しかし、若者に限らず失敗を極端に恐れる人が多いのは(特に男性)本人の性格だけではなくて何か社会にも原因があると思う。【シンジロウ】

獅子は獲物に手懐けられる (SHY NOVELS 210) / 榎田 尤利 / 大洋図書の口コミ

前作「犬ほど素敵な〜」に続くPetLoversの2作目です。前作は、犬と飼い主という想像し易い関係の上でストーリーが展開されましたが、今回はライオンとガゼルという狩るものと狩られるものの間でストーリーが進みます。共通するテーマは「愛」。言葉にすると陳腐ですが、人が求め渇望し執着する、ソレです。主人公と義兄の間にある暴力と搾取がストーリーの主軸にあるので、ラブコメエンターテイメント榎田作品をイメージされた方はびっくりされるかもしれません。また、読み手は義兄と暴力の経緯を主人公とその周辺から推測するしか出来ないため、理不尽な暴力に耐え続ける主人公の心理状態に違和感を感じるかもしれません。ただ、私はこの手の暴力に納得出来る理由などないのだと解釈しました。その暴力に耐え続けることが健康な心理状態にある人には理解し難いのも同様です。その点については何度か読み返しましたが、暴力の描写にデフォルメされた部分はあるかもしれませんが、榎田さんらしい文章力とストーリー展開で引き込まれる内容でした。あえて希望を言うとすれば、重たい内容を扱っているだけに、主人公と家族の関係をもっと掘り下げて書き込んで欲しかったです。挫かれたガゼルだった主人公がライオンに惹かれていく過程ももっとしっかり読んでみたかった!榎田作品には、ライトノベルズにありがちな、正義の味方や王子様も悪代官も登場しません。全ての登場人物に自我があり、魅力的です。ライトなラブコメが主流のBLブームの現状で、小説として耐えうるテーマのある長編を書くことは難しいのかも知れませんが、その力量のある数少ない作家さんだと思います。ぜひ頑張ってもらいたいです。作品も十分に堪能させて頂きました、感謝と次作への期待を込めて★4つとさせて頂きます。【エミコ1980】

先のレビューにあったように、受けをいじめ倒す義兄が最低すぎます。 なんでそこまでやるのかなぁ…動機がわからない。ただ最低な男と言い切るには、表と裏を切り替えるしたたかさを持ってたり…。 千昭より義兄が理解できませんでした。反面、千昭(受)の「耐える強さ」「家族を思う優しさ」「純粋なくらいの真面目さ」は伝わったし、シン(攻)が千昭に惹かれるのも納得。 思うに、この作品は千昭を「ヘタレ」と感じるか「強い」と感じるかが別れ道なのかも。 物語としてはまとまってるし、志水先生の挿し絵もすばらしくマッチしていますが…。まとまっているだけじゃ満足できないファン心理! 榎田先生ならではの、あの、ぎゅうっと胸が引き絞られる切なさや感動がもっと欲しい〜っ!贅沢な要望で☆3つ。次回は「交渉人は黙らない」の2巻だそうなので、そちらへの期待を込めて辛口評価とさせていただきます!【みなみ】

受けは医者で、過去に義兄に火傷を負わせたことで義兄からの暴力に耐えています。この義兄というのがどうしようもない最低男。とうとう受けに、性的暴力も加えようとして、高級デートクラブの男をあてがおうとする。それがライオンと呼ばれる攻めで、彼は心優しい男でした。タイトル通りにライオンが受けに懐いていくわけで、その辺はいいのですが、義兄の暴力はますますエスカレート。ひどく殴られた上に放尿までされるのは痛いです。義兄に枷を着けられている背景は理解できるのですが、29歳の男があまりにも言いなりすぎるように思うのです。全体的に、受けに対する義兄の暴力が痛くて、辛かったです。【エステル】

科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている [宝島社新書] (宝島社新書 275) / 丸山茂徳 / 宝島社の口コミ

「偽善エコ」が確かな数値と現実調査に基づくまっとうな説だとしたら、「地球温暖化」嘘説も同じかもしれない。科学者が綿密な数値を基にした宇宙的理論と歴史的データを駆使しての地球の今後を予測するのはあながち不可能ではないが、なぜ政府とマスコミは「暑い」とか気温のわずかな上下だけで「地球温暖化」に結びつけてしまうのだろうか。政府国益や企業利権がからんだ宣伝に一般国民が踊らされているようにしか見えない。寒冷化→食糧が減る→人口抑制=少子化万歳、これでいいのだ。「京都議定書」問題に関しては日本はハメられたとしかいいようがない。石油は枯渇に向かう、国民は様々な値上げで気付き始めた。まっとうな研究者たちよ、もっと声をあげてほしい。【水時計】

著者の専門分野については非常に示唆に富んでいる。しかし、専門分野外のことになると、残念な内容である。前半は専門家の意見として耳をよく傾け、後半の思想的な面については、一人のオジさんの話として聞いた方が良いだろう。そこに興味がある人は、その道の人が書いた新書をまず読むべきだろうと思う。ただし、後半についても、何も提議しない科学者よりはずっと良いと思う。【あちょー】

「『地球温暖化論』に騙されるな!」を読み,非常に考えさせられ,さらに同じ著者の書いたこの書籍を購入した。第1章の内容は,「『地球温暖化論』に騙されるな!」と内容がある程度重複していたが,第2章以降からは,これからの世界をどのように捉えていけば良いのかという,著者の思想が非常にわかりやすく書かれている。特に,民主主義国家の役割とアメリカという国の重要性に関する説明は,示唆に富んでいて納得させられる。「デモクラティック・ピース〜民主主義国家どうしは戦争をしない」という項目は,なるほどとうなずかせられた。そして,将来おとずれる石油枯渇問題と人口問題について,著者は早急に対策を打つべきだと警告している。ただ,太陽光発電すらも,その製作のために石油が必要になるため消極的な姿勢を見せている部分に関しては,ではどうすればよいのかと問いたくなる。現時点で最も有効な代替エネルギーは太陽光発電ではないかと私は考えているからだ。 本の内容としては,タイトル以上に21世紀の人類の未来について,科学者の立場から,空想ではなく現実的な解釈で,警告を発している。「地球温暖化問題」で最も悪いのは科学者であると述べている点が,著者の責任感の強さであり,この本を記した著者の最大の動機であろう。私も著者の意見のほとんどの部分に賛成する。今日本がやるべきことは,「少子化対策」ではなく,「人口抑制政策」であり,「地球温暖化対策」ではなく「京都議定書から脱退する」ことである。【長谷川 純一】

著者は地球温暖化説を否定し、今後、地球は寒冷化に向かうだろうと主張しています。地球の気温に与える要素を大きい順に列挙すると(1)太陽の活動度(2)地球磁場(3)火山の噴火(4)ミランコビッチサイクル  (他惑星の重力による公転軌道のブレ、地球の地軸の傾きの変化等)(5)温室効果ガスとなっており、温室効果ガス以外はすべて、寒冷化に向かって働くことになるとのこと。寒冷化説は一見、少数派に思えますが、CO2等人為的な温室効果ガスの影響はIPCCの予測よりはるかに小さいのではないかというのは、学会でもかなり有力な説だそうです。また、地球温暖化対策の研究者たちについては、寒冷化のリスクが大きいにも拘わらず、それを言い出すと予算がとれず、今までに行った研究が無駄になるため黙っているとし、厳しく非難しています。その心意気や良し。しかし、自分の専門外の歴史や政治について述べた2章、3章については世界統一国家論等の極端な理想主義に走り、またアメリカの民主主義は全て正しいといういわゆる自虐史観に落ちいっており、共感する人は少ないのではないかと、一言付け加えさせて頂きます。【至高の豚】

学会のシンポジウムでアンケートをとったところ、温暖化する:10%、寒冷化する:20%、わからない:70%だったことがこの本のタイトルの根拠となっています。不確定要素が多いことを学者は理解しているという結果でしょうか。ところが、政府やマスコミは「地球温暖化の原因は二酸化炭素」の単独犯説を信じています。天候に影響する要因は多様であり、説明変数としてのCO2の寄与率は低いこと、寄与率は高いが予測不能の要因が多く存在することを多くのグラフや数値を用いながら説明してくれます。筆者らは地球は寒冷化すると予測し、5〜10年後にはその傾向が顕著になると考えています。学会でのアンケートは公表しないとしていた筆者が、あえてそれをタイトルに用いたという悲壮感あふれる警鐘は一読に値するものと考えます。【vatmideo】

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926) / 河合 太介 / 講談社の口コミ

ベストセラーとして、気になっていた本書をやっと読みました。読んで真っ先に思ったことは、「ベストセラーになる、ということが、そもそも、ばらばらに解体された、空虚な職場組織という状態の異常さ、汎用性を示しているんですね」ということです。外資系には、”Greate Place to Work”と”Team Work(Collaboration)”というスローガンを重視するところが多い。裏を返せば、ほっておくと、これらがすぐに崩壊していくことを意味している。グローバル化の進展で、米国型の個人主義と成果主義が日本の組織、職場にもはびこり、職場自体は、脱家族主義、脱「お家のため」が急速に進み、単なる機能単位としての個人の集合になりかねない場合が多い。職場だけでなく、実社会での生活においても、Peer-To-Peerが好まれる風潮がありますが、しかし、何かことを成し遂げ、機能面だけでの貢献ではなく、血の通った、感情のこもった「協力」「チームワーク」がないと、空虚で不機嫌になるだけ。本書は、難解な用語を極力排除し、読者に身近に伝わる工夫を随所にいれつつ、「共感力」「協力」そして、会社、職場に限らず、何かへの貢献と感謝という切り口の大切さ、を改めて認識させてくれます。知識資本主義社会、グローバル化の社会を生きていくうえで、一度は読んでおいて損はない、稀有な良書です。【佐倉ごるふ】

本書の題名と表紙の体裁をみたときは、最近良く出ている社会の揚げ足を取った内容の程度と思い、正直さほど期待していなかったのだが、実際読んでみると、社会心理学というアカデミックな視点から職場にはびこるに至った「協力しない関係」のメカニズムをわかりやすく浮き彫りにしており、実際の職場と照らしやすく腑に落ちやすい。またグーグルなどの企業の取り組みはこれらをいかに排除する取り組みであるかを先述の内容と照らして分かりやすく解説している。なかなかの良書でした。【松原団地C49】

現代社会の、なんともいいがたいギスギスした人間関係について社会心理学の知見を借りながら考察された一冊。この本で想定しているのは職場(特に企業)の人間関係だが、友人関係や教師—生徒の関係を考える上でも参考になる点は多い。事例もいくつか具体的なものが書かれているが、第2章で登場する「社会的交換」の概念をしっかり理解できないと、いざ実践の際に困惑してしまうだろう。平易に書かれている分、あっさりと読み飛ばしやすいので注意が必要。あと、この本は知り合いのいる場所では読まないこと。本を持っているだけで、「この人は職場の人間関係に困っている」と誤解されかねないので…。【さぬぅ】

タイトルとだけ読むと、実力主義の歪とか、価値観の推移、コミュニケーション不全といった、最近よく聞くの職場の課題提起かな?と思ってしまいそうですが、分析と対策の展開が新鮮な本でした。社会学的な論理的分析を元に、どうすれば活気のある現場を作り出せるかを考えるための、新しい視点を与えてくれます。まずは、職場の分析。役割構造、組織構造、インセンティブという3つの要素のフレームワークを元に、なぜ職場に活気が無いのか、コミュニケーションが円滑にできないのかを考える。そこから、改善の糸口として「交換」という概念を中心にすえて考えを進めていきます。インセンティブは「交換」によって成り立つが、その交換資源である「認知」が圧倒的に不足している。ネットの世界ではこの認知の交換だけでSNSは盛り上がり、優れたブログの数々が生まれ、Linuxまで動く。一方で、職場の中では自分の仕事以外はやりたくない、協力できないという現象を見ることが多い。———————————————————-  現代は稀にみる認知飢餓社会である。———————————————————-この表現にはやけに納得した。現状を変えるには、まず「認める」ということ。そのための仕組みや場(きっかけ)を作っていくことが、不機嫌な職場を打破するための第一歩だろう。あと、多くの職場で見られる最大の問題は、職場の関係がうまくいかないという悩みを個人の問題ととらえてしまうことである。精神的にダウンしてしまった人をカウンセリングなどに放り投げてしまうという場面を見ることが多いが、「心の専門家はいらない」でも論じられているように、彼らは問題を自分に帰着させることで解決に導いてしまう。これはあくまでも対処療法であり、根本解決にはなってない。———————————————————- 社会交換という観点は以前から論じられていたものの、主な対処法は「個人のコミュニケーション」に限定されていた。これは必要であっても十分ではない。「自分が協力する意図」と、「自分に協力してもらえるニーズ」を、周りのみんなにわかってもらうための方策を皆で実践することである。(3章最終節から抜粋)———————————————————-個人のマネジメントだけの問題ではない。本書でも述べられているように、全員で意識を持って、組織・社会の仕組みの改善に戦略的に望む必要がある。【mnishikawa】

最初はありきたりの一般論かと思ったのだが、後半は参考になる事例を具体的に紹介するとともに、解決策についても著者らの意見が述べられており参考になった。この著書でも述べられている通り、1日2日でいきなり環境を変えることは難しいため、長い目で見て、社員一人ひとりが少しずつでも職場の空気を変えていくことから始める必要があると思う。ぜひ同じプロジェクトのメンバたちにも紹介したい書籍である。【コーキ】

iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書 431) / 八代 嘉美 / 平凡社の口コミ

最近話題のiPS(induced Pluripotent Stem)細胞について、一般読者向けに解説した本。まずはES(Embryo Stem)細胞の説明から入る。「Embryo=胚」なので、ES細胞の多能性と倫理上の問題性が容易に理解出来る。ここで

孤宿の人 (上) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス) / 宮部 みゆき / 新人物往来社の口コミ

江戸に生まれながら、誰からも顧みられず金比羅参りで棄てられたほうと、彼女を姉妹のように優しく見守る宇佐と言う二人の純真な少女と、国や藩などを先ず考える「大人の世界」の考え方との対立を、丸海藩と言う四国の小藩を舞台に描いてゆきます。 物語は、ほうが慕う医者の娘の毒殺事件から始まります。 犯人もはっきりしているのに不問に付してしまう「大人の世界」に対して、疑問を持つほうと宇佐。 その後もこうした子供の目には不可思議なことが続きます。 その裏には、丸海藩が幕府から押しつけられた元勘定奉行の罪人加賀の受け入れがあります。 彼を“悪霊”として恐れる民意を利用して行われる藩の内紛も蠢いています。 そうした様々な事件を通して、成長してゆく二人の慕いあう少女たちですが、ほうは大人たちに利用されてゆくことになります。 宇佐は、そんなほうを影ながら心配しています。 そんな純真な魂の触れあいは、心温まるものがあります。 切ないラストですが、なかなか楽しめる一冊です。【ringmoo】

四国の小藩(モデルは丸亀藩)を舞台に、江戸から放逐された天涯孤独の少女”ほう”、女だてらに岡っ引き(引手)見習いの宇佐を中心に、小藩に暮らす人々の悲喜こもごもの世界を描いた作品。江戸からこの小藩に流罪になった元勘定奉行が巻き起こす悪霊騒動、毒殺事件が物語を貫く糸となる。正直言って上巻はかなり退屈である。漁師町の風情が木目細かく描かれているとは言え、読む者を惹き付けるモノがない。”ほう”の境遇も取り立てて珍しいものではないし、第一”ほう”の描写が少な過ぎる。流罪人の加賀に関する情報が無さ過ぎるのも退屈さの要因。「悪霊に取り憑かれたモノ」と京極夏彦氏ばりの言辞を弄する割には物語に妖異性がある訳でもない。宇佐の気丈さだけが頼りなのだが上巻の最後で見習いをクビになる。加賀の留置所はかつて謎の疫病が流行った屋敷。その屋敷で下働きをする”ほう”。”ほう”を襲う黒い影。悪霊が憑いた屋敷に鬼が棲む、などと人々は噂する。疫病の風評も立つ。京極堂なら”憑き物落し”をする所だ。一方、加賀に目通しを許され教育を受ける無垢な”ほう”。”ほう”との交流で凪ぎの表情を見せる鬼ならぬ人の加賀。悪霊や鬼は人の心の中に棲むと言うテーマだが目新しさに欠ける。作者が四国に取材に出掛けた事で、却って小宇宙での閉塞感に満ちた物語が出来てしまった。悲劇の人、加賀の最後は予定調和。題名の「孤宿の人」は加賀を指していたのだ。最後に”宝”の字を貰う、作者が意図したと言う”ほう”の成長物語が唯一の救い。【紫陽花】

えっ?本当?!地図に隠れた日本の謎(じっぴコンパクト) (じっぴコンパクト) / 浅井 建爾 / 実業之日本社の口コミ

前作『知らなかった!驚いた!日本全国「県境」の謎』は地理に歴史の要素を加えて、県境に話題を絞り、江戸時代の幕藩体制に遡る人々の一所懸命さ、明治維新以降の行政体制確立を目指す中央政府の線引きと民衆の悲喜こもごもが活写されていて、なかなか面白い本であった。それと本書を比較すると、本書は取り上げるトピックが総花的であり、コンビニ、ゴルフ場、寺や神社の数の多い都道府県、少ない都道府県を列挙したり、松坂牛のブランドをつけることができる地域はどこかを示す等、まさに雑学的な話題が脈絡なく盛り込まれている印象を持つ。全体的に数字とグラフが多い。それに、例えば三重県と和歌山県で寺と比べて神社が以上に少ない理由として、伊勢神宮や熊野三山があるので、恐れ多くて神社を建立することを差し控えたの「かもしれない」といった根拠の弱い推論をするのが目立つ。ここは、では出雲大社のある島根県はどうなのか、ともっと論証を展開すべきだ。そういう論述が目立つので、ちょっと辟易する程のデータの多さがより際立つ本になったのが惜しい。それでも、日本の各地の日照時間や最高・最低気温、1級・2級河川の区別、川の流域面積等、日本の姿を正しく掴む上で欠かせない情報も多い。そして、最後の章で述べられる県庁所在地争いには歴史の要素が加わり、道州制の展望も含めて楽しく読めた。結論として、前作には面白さの点で及ばない、しかし雑学本として持っていても損にはならない、というのが私の感想である。【ともぱぱ】

 日本の領土に始まり、地形、河川、山地、気候などについての意外な事実が満載である。後半部分は、都道府県の県庁所在地に関するうんちくが載せられている。かつて県庁所在地が移転された都道府県があることなど初めて知った。 地理や地図に関心のない方でも、雑学として興味深く読めるように思う。 ただ、はっきりとした根拠や裏づけのないまま「〜だろう」「〜であろうか」と憶測で書かれている事柄が多いのがいただけないと思った。【aaa0042】

下流大学が日本を滅ぼす! (ベスト新書 192) / 三浦 展 / ベストセラーズの口コミ

採用担当として問題意識を持っていたところだったので購入しました。あとがきに「実証研究ではないし、学問的論文でもないので、裏付けが不足していたり、推論や伝聞が多かったりする」などと書いているのを読んでガクっとしました。印象論中心でノリで書いている感じがします。奨学金の使い道の項でも極端な例ばかりを取り上げているがこういったケースは以前からもあったのではないか?世代を代表するケースではないだろう? と、思ってしまいました。おっさんが安易に若者を叩いて溜飲を下げる居酒屋談義レベルの内容が多く、スルー力を発揮しねばなりません。入試制度の問題や企業人事部の意見など有用なところもありました。もう少し、実証的で丁寧な論考を読みたかったです。学術的な問題的としてこちらも併せて読むと解毒されます。http://www.gakuryoku.gakken.co.jp/pdf/articles/204/1975/1975685/0701_p02-05.pdf【キクチャン】

まず、この著者のうつ病に対する見識の低さに唖然とした。現代では脳の病気と広く認識されているうつ病だが、ここでは、うつの増加=若者の軟弱化という形で書かれている。こういう年寄りが上司だとうつ病を患った部下達は理解を得られず大いに苦労するのだろう。他の点も含め、私にとっては読むに耐えない一冊だった。【U】

 なにやら上から目線とか、ため口に近いという反発はあるでしょうが、大筋においてこの新書が言ってることは当たっています。 とくに地方の私立大学については、もはや従来の意味での大学の体裁をなしていない。この本に書かれている通りだ。大学の教員は多くが同じような思いでいることがわかった。問題はここで警告されていることを、長期政策にどのように反映させてゆくかだろう。 しかし、単に文部行政をどうこうするとか言って、またぞろ文部官僚や、研修それ自体を収入の糧としている、教育学者、教育社会学者、教育心理学者など、おもに教育の専門家の仕事だけを増やすような、手ぬるい対策では、日本の人的資本の崩壊は免れ得ないだろう。 明治維新クラスの変革、太平洋戦争の敗北クラスの衝撃、織田信長クラスの蛮勇と血しぶきを経験しないと、この日本はどうにもならないところまで来ていると思う。  【】

大学名は伏せられていますが、各校の教授が大学の風景(学生の様子、態度、性格等)を証言しているのは、大学の内情を垣間見られて興味深かったですね。「お客様化する学生とモンスターペアレンツ」と、学生や保護者の、大学への理不尽な、無理な要求が書かれていますが、もちろん、本書に書かれているような極端なことは別にしても、私立大学なら、ある程度学生の要求に応えるのも大学の責任ではないかとも思いました。運営費交付金を国から受けている国立大学なら別なのかもしれませんが私立大学の場合は学生納付金が大学経営を支えている訳で、学生や保護者の要求を一蹴する事が必ずしも妥当だとは思えませんね。学生を消費者と捉えるのには抵抗を覚えますが入学者がいなければ教職員は失業するわけで、その点は無視できないと思うのですが・・・。筆者は主に私立大学の受験料や学生納付金の値引きやキャンパスの都心回帰に批判的な様ですが学生獲得のための経営努力と考えれば、一概に問題だとも思えません。少子化が進行する現在、各私立大学は、法人化したとはいえ国から潤沢な交付金を得られる国立大学のように悠長に構えてはいられないと言う事なのかもしれませんね。高等教育の質を高水準で維持するなら、大学の淘汰を促進し退場させ、大学の設置認可をより厳格にし制限し、入試問題を難しくする。かつ、多教科、多科目を課す重量入試にする事も必要なのかなとも思いました。知識偏重がそれほど悪い事とは思えないですし、若い時に基礎知識を得なければ、その後勉強でも仕事であっても、応用のしようがない、応用を利かせようがないと思うのですが。長くなりまして恐縮です。個人的な感想ですが参考になれば幸いです。【のりちゃん】

2008年8月14日付けの朝日新聞朝刊に載っていた。見出しの一言一言が「筆者の一方的な物の見方」である。・打たれ弱い、すぐ泣く学生が急増 これは「気難しい教授」にも問題があるのではないかと思う。「研究者」としての人間性だけでなく、「教育者」としての一面も表現できなければ大学教授ではないと指摘したい。もちろんすぐ泣く学生に耐性をつける必要があるのも確かだが…・ひとりで大学に行けない学生 これは学生が「ひとりで行ける大学」を選べばいいだけの話。そこから徐々に社会性が広がっていくであろう。・批判されると泡を吹いて倒れる 批判する側に「人格否定を表す語句」が無いかどうか検証が必要。見出しに書く前の段階で推敲できなかったか。・宿題を出すと、怒鳴り込む親 宿題を出されても「片付ける人は片付ける」。片付けられないから親に言うのであろう。まずは「友だちと一緒になってやってみて下さい」と言えばいい。・入学式は、祖父・祖母まで一緒に イヤだったら学生の側でも断固として拒否するだろう。一緒に来るのは「学生の良心」であると信じたい。・卒論を教授にタイピングさせる 事実関係が全く書かれていない。この見出しそのものを検証し治す必要がある。というように、見出しの一つ一つに「筆者の一方的な物の見方」が書かれていて「じゃああなたの望む大学は何ですか」「大学の講義以外にどんなことを学生に望みますか」という読者が持つであろう疑問には一言も触れていない。非建設的な、一部だけの事実をすべての現象と判断する悪書である。読まれずにこんな評価されたらイヤでしょ?三浦さん。KKベストセラーズさん。もう少し広告に気を配ってくださいとしか言えません。そうじゃないと誰も読みませんよ。【おてんば薫】

孤宿の人 (下) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス) / 宮部 みゆき / 新人物往来社の口コミ

宮部みゆきさんのどの作品も、読書好きのだれでもが舌を巻く絶妙な描写と表現力を持ち、様々に交錯する感情の中から、人のもつ愛情、まっすぐなこころを浮きだたせる点においては、この作品もまったくひけを取りません。そして、この作品の新しさは、宮部さんの得意とする江戸の下町を離れて、美しい海と山道のある地方へと舞台を変え、庶民の生活やこころの繊細なひだを写し取ると同時に、身分ある人々の様相や、こころの葛藤も描いているところでしょう。庶民と武家の人間の描写においては、その言葉遣いから、立ち居振る舞いといった細微にわたり、一人一人の個性を鮮やかに映し出していきます。その対照的な身分にいるものが、主人公である幼い少女ほうによって、関わりを持つ事を見る事ができるのがこの作品の極めて精巧な面白さでもあります。ほうが幼いうちから過酷な人生に翻弄されながらも懸命に生きてゆく姿と同時に、まっすぐで素直なこころが彼女に絶大な強さを与えている事にも感動しました。元幕臣と、ほうがともに過ごすことなどあり得ない事が宮部みゆきによって、可能となり、そのシーンは余りにエキサイティングでスリリングで、そしていつの間にか、物語の仲にすっかり引き込まれて、私も今夜は、山間の空気の静けさや凄まじい落雷のを感じた気がします。その凄まじい落雷と、その後の海に囲まれた穏やかさが、この物語の高揚と日常の部分を象徴するかのようであり、それはまた、人の人生の上り下りの激しさを暗示しているようでもあるのです。【CheyneWalk】

宮部みゆきさんの歴史物は全て読んでいます。この作品は、私にとっては待ちに待ったご本でしたが、やっぱり宮部さんでした。登場する人間全てに愛着を感じ、また今回登場の子供『ほう』も、何とも言えない透明感と愛おしさ、大切に読み進みたい強い意識を持ちました。肩肘張らずにその時代に溶け込んでいける、そこに自分の目をおいて読み進める自然感と優しさが好きです。【ぴろりん】

宮部みゆきさんらしく、主人公「ほう」だけの視点だけではなく、周りの人々からの視点も描かれており、読むほどにぐいぐい引き込まれていきました。ミステリーではあるものの、「ほう」とそれを取り巻く人々との心温まる交流に、結末は切なくなり泣けてしまいます。また宮部みゆきさんの別の時代物を読んでみたいと思いました。【兎】

さすがは宮部さん。何を書いてもいい話に仕上がっている。最初は結構つまらないなーと思ってたけど、なんだかんだいってこの大長編を読ませる力、しかもあのラストやっぱうまいわこの人は。ラジオのドラマがやってたの知らんかったけど…。【のん】

金正日の正体 (講談社現代新書 1953) / 重村 智計 / 講談社の口コミ

重村氏の著作をこれまでに読んだことがある読者にとっては、本書は特に目新しいものではない。ただ一点を除いて。それは、金正日は既に死亡している、という主張である。本書出版の直前に、重村氏は『週刊現代』のインタビューに答える形で、「金正日は、5年前に糖尿病で死亡し、それ以後の北朝鮮は、集団指導体制だ。」という説を信用するに至った、と述べている。なにやら、落合信彦的なことを言い始めたな、と思っていると、本書には彼の小説が紹介されており、つい笑ってしまった。私は朝鮮半島ウォッチャーではないが、金正日は生きていると思うし、重村説を信じている専門家は、皆無といっていいのではないか。【朝鮮太郎】

金正日の実像を分析し金王朝の今後を予測する本と思ったら裏切られる。著者の30年来の北朝鮮報道を回顧し、現時点での取材活動の中間報告といった感じの本だ。新書というよりSAPIOあたりに連載されるコラムのような読後感だ。もっとも中身は面白い。小泉第1次訪朝は本物で第2次訪朝は影武者!サングラスのときは影武者?金正日の状態について重大な異変を示す兆候あり、というのが著者の心証。総連の妨害にもめげず、豊富な人脈を駆使して金正日の実態に迫る。左翼思考でもない取材スタンスにも敬服する。後半、著者の自慢話も披露されるがそれほど鼻につかない。安部前首相が著者を、唯一信用できる専門家だと評していたのも頷ける。【nibosubosi】

「えええええっ!!!」といった、かなり衝撃の内容ですよ。著者のこれまでの一連の類書と同様、なかなか読みにくい部分が顕著です。筆者が追求する本書のテーマそのものと、その背景として良いのかどうか、「取材」することの原則とか態度みたいな話題も記述されていますが、ちゃんと別けて書いていないので、混乱しがち。読者が、じゃなくて、筆者が。語りおろしでもないのに、重複が多い。しかも前の段落の締めのフレーズが直後の段落の冒頭に、微妙な文言の違いをともなって繰り返されたり。また、他の報道や他の朝鮮半島研究者や社会党系の活動家への苦言をあちこちに挟んでいますが、具体的じゃないので(具体的には言えないか)、この分野の事情に詳しくない人には何のことだかわからないうえに、主題がまぎれてしまいます。てなわけで、筆者のこれまでの類書とまったく同様に、読みにくいったら、ありゃしません。はっきりしていて良い、という側面もないではないですが、筆者の取材経路に束縛された内容ではあるので、本書に限らず、筆者の北朝鮮本を読まれる場合は、例えば石丸次郎『北のサラムたち』(インフォバーン)なんかと併読することをお奨めします。記者は歴史観を示さなければって、昨今の新聞を見る限り、ジャーナリストに歴史観なんざ示された日にゃあ、えらいことだと思わないではありません。そんなことよりちゃんと仕事してよ、とか思いますよね。しかも、歴史観を示すにあたって下敷きにするのが、やれハンティントンだ、フリードマンだ、フランシス・フクヤマだってんじゃあ、お里が知れます。その情報収集能力のうち、文献スクリーニングについては、もしかしてお粗末なのでは?とか、どうしても思っちゃいます。・・・といった、上述の諸々の欠点を、まるごと吹き飛ばす、驚くべき内容!!!。やはりジャーナリズムは、その技術論とか社会の木鐸的な使命感の横溢とか、どーでもよく、結局、えぐり出される事実に尽きるな、と思う次第。じゃあ、その驚くべき内容は何ですかって、そんなの怖くてとても書けません。是非、ご一読を。【kogonil_35】

コルセーア~月を抱く海 4 (4) (リンクスロマンス) / 水壬 楓子 / 幻冬舎コミックスの口コミ

一枚岩じゃなくなった暗殺教団シャルク。 大国ピサールの内輪揉め。聖職者の裏の顔。大きな事件に巻き込まれ振り回されるそれぞれのキャラが、今回はより生き生きとしている感じです。すました顔したアヤースの嫉妬深いセリフ、オンパレードに、離ればなれの憂さも吹き飛ぶ再会。萌えます。作者の後書きに「ふたりの恋愛観のすりあわせ」とありましたが、正に、主役のお二人さんはあれだけエッチしてても根本的にスレ違ってるんだね(笑)愛し愛されてるんだよ、大丈夫。てなわけで、やはり4巻では終わってません。待て次回。【るう】

「婚活」時代 (ディスカヴァー携書 21) / 山田 昌弘 / ディスカヴァー・トゥエンティワンの口コミ

私の周りにも、適齢期を越えた結婚したい独身男女が多数います。特別モテなくても、その気になればできそうな人ばかりで首をかしげたくなります。だけど、時代・環境要因もあるでしょうが、きっと何かが少し(結婚・恋愛面で)ズレてる&足りない・・・。この本には、そういう人達が盛りだくさんに紹介されています。例えば、「恋愛経験のない男性は、女性に対する容姿要求がますます高く・母性を求めるようになる・・・」といった下り。漫画やドラマみたいに「ある日突然(凡人の)僕の前に、美人でナイスバディで尽くしてくれる女の子が!」な〜んてことは、現実世界では殆どありえません。また、笑いながらもほほましかったのは「コンピューターが好きで、デートは秋葉原という女心に鈍感な男性」のエピソードです。似たような気持ちになる経験があったので。「この鈍感男めっっ!」とブチ切れつつも女心を切実に説明したら、少しは理解できたらしく涙目で謝る(笑)ので、仕方なく許しちゃいましたよ(笑)美人だけに人気が集中vs男性の好みは人様々で誰かの好みに必ずヒットする・・・って点ですが、合コン・パーティーなど一発勝負の時や(男性が)恋愛経験の少ない人だと前者があてはまるけど、それ以外の場合は後者かなあと思います。読後感ですが、相手ばかりに求めて、自分を全く変えない人が多いんでしょうね。自信と傲慢をはき違えてる?お互い影響しあって足りないものを補って、変わっていく過程が楽しいと思うのですが。男女の付き合いは、異文化交流みたいなもんだと私は思います。鎖国状態なのに結婚したいと曰うのは、みかんの皮をむかずにみかんを食べたいっていっているようなもの。何が何でも独身を卒業したい悩める男女にぜひぜひ読んで欲しいです。自分を客観的に見つめられるかも?まあ、一人は一人で楽しいこともありますがね。ちょっと、悲しい?【まんまる】

表紙を見る(綺麗なラメ系ピンクの色です)と明らかに、女性独身者を第一のターゲットとして書かれているのですが、独身男性が読んでも充分楽しめます。いちいちうなづけることばかりで、笑っちゃう感じもありますが文章が読みやすく、また内容もしっかりしてるのでおすすめです。ぼくにはいろいろ参考になることが書かれていました。まさに婚活マニュアルですね。独身女性にとっては、煮え切らない独身男性と付き合うためのいいアドバイスをもらえると思います。【気分上々】

★面白かった部分をいくつか抜書きします。●「恋人としてつき合っていても結婚しないという点で、いちばんまずいと思うケースは、男性が一人暮らしで、女性がパラサイト、親がリベラル、というパターンです」(山田p55)…心当たりあり。●「結婚に向いた男性というのはさっさとだれかに刈り取られてしまっています。これは当然でしょう。問題は、彼らが既婚者だというのに、恋愛市場に紛れ込んでいることです」(白河p65)…爆笑!●「時間差一夫多妻制」(白河p67)…これも爆笑。魅力的な男性は離婚しても、すぐまた結婚できるそうです。●「こういう男性たち(引用注;モテるのに結婚を先延ばしするタイプ)には『早く年貢を納めてくれ』と思います。なぜなら、そういう人が一人独身でいると、最低五人の女性が引きずられて、婚期を逃すと、思っているから」(白河p95)・・・微苦笑。白河さん、笑い率高いな。●「男性の場合、経験者ほどもてる、という鉄則があります」(山田p103)・・・中島みゆきの歌に「あなたは憂いを身につけて〜、浮かれ街辺りで名を挙げる〜」というのがありました。●「実は、男性というのは、女性が考えているほど、女性を美人度で選んでいるわけではないのです。(中略)ほとんどの女性が、外見上、だれかの結婚相手のターゲットに入ります」(山田p108)…これは学問的に根拠のある言明なのか、それとも女性に希望を失わせないための山田先生の心遣いなのか?●出会いサイトによっては、「条件検索で一度に検索ができると、どうしても若い女性や高収入な男性に集中しがちなので、たとえば星座で占うあなたのお相手とか、四柱推命タイプであなたに合うのはこんな人とか、うまくバラけるように一生懸命工夫を凝らしています」(白河p142)・・・これは発見。そうか、占いは一極集中を防ぐ分配システムとして機能するんだ!★「婚活」かァ〜…キャッチーな言葉を思いつくもんだナー。【モワノンプリュ】

就活しないと仕事に就けないのと同様に、 婚活しないと結婚できないと唱っているのがこの本。 様々なグラフや統計を用いて 現代の非婚化・晩婚化を 雇用体系の変化や、女性の社会進出といった 社会的な点から論じています。 格差社会による男女の 結婚に対する心理的変化にも注目しています。 “アラフォー”という言葉が一般邸になるほど、 40歳過ぎの未婚の女性だって、今やフツー。 仕事をバリバリこなしているヒトや 趣味に興じるトもいれば、 彼がいても結婚の道を選 ばないヒトだっている。 運命のヒトを探し続けているヒトだっているのよね。 一昔前は、20代で結婚し、 女性は家庭に入るという暗黙の同意が 男女間でなされていたのですが、 女性の社会進出により、 選択肢が多様化したのですね。 アフターワークの習い事。 友人とワインで乾杯。 岩盤浴にネイルサロン。 たまの休みは海外旅行。 ひとり時間をココロからエンジョイ。 別に結婚しなくても、ワタシ幸せ。 なーんてね。 結婚は生活必需品ではなく、 嗜好品となった と著者はいいます。 結婚は万人向けではない いろんなカタチの幸せが あるはずなのです。 一方でね、 結婚したくてもできないヒトもいるのでしょう。 著者はいいます。 女性たちよ、狩りに出でよ。 男性たちよ、自分を磨け。 今や、男性からのアプローチを待っている時代ではないのです。 女性が社会的地位を築くのを横目に 男性は尻込みしちゃうのね。 さるきちだってね、 旦那サマに恋の矢を打ちまくりました。 その数、なんと数千本!(推定) 摂食障害の最悪期だったにもかかわらず。 病気を患っていると、 恋まで諦めちゃうヒトがいるかもしれないけれど、 でも、そうじゃなくって、 例え、夜中に過食する日々だって、 トイレで嘔吐まみれになっていたって、 恋はできるのよね。 ヒトを好きになっていいのよね。 自分オリジナルの幸せを 見つけていきたいですね。 【さるきち】

価値観が多様化してきたことは、社会が成熟してきたことの証でしょう。ざっくり、結婚率50%ぐらいでいいんではないですか。昔は選択肢がなかったから、みんな巨人戦を見たけど、今はいろいろあるから巨人戦の視聴率も下がる。これと同じことだと思うんです。日本人ってできないとか人と同じでないとか言うことに気にするけど、できなくてもそれはそれでいいと思うんです。結婚している人、していない人いろんな人がいて、いろんな考えの下、生きているから社会は面白いわけです。後、これは個人的な実感ですが、お願いしてまで結婚したい相手って社会全体で見て男性・女性問わずせいぜい2割じゃないでしょうか。【アマゾン太郎】

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書 126) / 小宮 一慶 / 朝日新聞出版の口コミ

 資産管理についての指南書。ごくごく基本的な事項についてだけ触れるレベルではあるが、非常にわかりやすく入門書としては良書だろう。 ただ巻末の「金利を上げて間接金融主体に回帰しろ」というのはちょっと分からない。それは結局、昔の官僚による金融統制時代への回帰で、成長の妨げになるのでは?そもそも金融鎖国が不可能な以上、資本は世界の金融商品に流れ出るはずだ。【毒ギョウザ】

かのバフェット言わく「市場は右も左もわからないものを許さない」と。はい、私は株はやりません。著者は非常にわかりやすく本書を書いてくれているだろうが、それでもやはり金融に関することは難しい。ただ、本書はいろいろな指標(簡易年金算出法、会計的手法等)を示してくれているので、それはそれで勉強になる。買って、決して損はない。【豪腕税理士】

「気にはなっていたけども、お金をまずどのように管理し殖やしていけば良いのか。」「単に預金や貯金をするだけではなく、老後を迎えるまでにしっかりとお金を管理し、少しでも殖やしたい」これらの第一歩を教えてくれる本だと思います。最近、経済本の売り場には「楽して億万長者になる法」というような一攫千金的な本が出ていますが、そういうことを考えている人向けではありません。積極的・具体的な運用を色々と知りたい人は、他の本を読んでください。コツコツ働くサラリーマンの為の内容です。著者は、金融の専門家ですが安易にあおったりは一切しません。むしろ、その正反対な事を説いています。・・・が、そこがとても安心感を与え、普通の勤め人はこういうことから考えていけば良いのかということが判りました。(例)→お金には守るお金と攻めのお金があります・投資信託の選び方・株式投資は余裕資金で・人生に必要な資金をざっくり計算してみましょう通勤時にさらさらっと読めてしまいますが、ペンで重要箇所を確認しながら再読したいと思っています。ちょくちょく「この事については、後で述べます」と引っ張る表現が出てくるのが少し気になったところで★4つ!【HERGE】

今日は「お金を知る技術 殖やす技術」を読了した。元東京銀行マンの小宮氏の分かりやすい語りで金融・経済の良い復習ができた。初歩から高度な話まで丁寧に解説がありgood。これまでの氏の問題解決、会計の本と合わせて読むと理解が深まる。金融を分かりやすく解説しようという著者の読者への愛情が感じられます。今一度、家計のお金のバランスシート、資金過不足表を作成しなおして今後の投資をどうしていくか考えていきたい。投資は自己責任の時代になっていくがこのような本を学習する必要があると思います。【lucky】

投資の本は多々読みましたが、この本ほど買って良かった!と思った本はありません。一般の大多数の個人投資家の目線に降りて、具体的に分かりやすく書かれています。日本人が決して株嫌いではないという隠れた実態に目を向ければ、学校教育でこれくらいのことはぜひ正しく勉強して欲しいと感じます。この書をしっかりと頭に入れれば、慎重かつ楽しく投資ができるのではないでしょうか。その意味では、投資について誤解をしている方にぜひ読んでいただきたい解説書でもあると思います。著者のお人柄でしょうか、日本の投資家に対する愛を感じる一冊です。そのせいで、読後感も心地良いのがオマケでした〔笑〕。【yuchi】

魔女の戴冠 1 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS T 2-1) / 高瀬 美恵 / 幻冬舎コミックスの口コミ

 最初に後書きを読みました。魔女っ子ものだそうです。次に最初から読みました。ほのぼのとした思い出とないまぜになったミッション系お嬢様学校のノリの魔女養成学校の日常風景からスタートです。ほわぁ…と思いながら頁をめくるといきなりの血で血を洗う凄惨な展開に度肝を抜かれました。ほえ? なにこれ? 頁をめくるといつの間にやら魔女っ子軍団vsマフィアの抗争がスタートしていました。ほえええええ? どこいくのこの話ーッ?! というわけでダッシュで読みました。なぜか物語は意外すぎる展開を見せて推理物へ。非常に楽しく読めました。この巻が終わった段階で出来上がってる人間関係が楽しすぎます。次! 次を早く読ませてくださいっ! この作者の話はいつのまにか女子プロレスな展開になって有耶無耶のうちに終わる作品が多かった時期があったかと思うのですが、この作品はそんな心配はありません。かなり面白くなって終わりました。正統派魔女っ子ものに戻るらしい(けどマフィアとの因縁が楽しみすぎます)続きがたいへん楽しみです。【badcom】

アフリカ・レポート—壊れる国、生きる人々 (岩波新書 新赤版 1146) / 松本 仁一 / 岩波書店の口コミ

松本さんの本は、「空はアフリカ色」から始まり、 「アフリカを食べる」 、「アフリカで寝る」となかなか知られていないアフリカの紹介で、現地の様子を楽しく興味深く読ませていただきました。本書は現在アフリカで起こっている深刻な社会問題に関してルポルタージュしています。著者は長年に亘ってアフリカとのかかわりを持ち、その過程でアフリカを心底から愛するからこそ、こういった問題提起を行い世間に知らしめようとしていると思います。発展途上国への支援として、物資や単にお金を出したらよいだけとか、インフラ整備や設備を提供しただけでは、抜本的にはクローズしないことがよく分かります。その後のフォローアップが最も大切であることを再認識しました。そういった中で、アフリカに根を張り、コツコツとがんばり続けている人々がいらっしゃり、深い感銘を受けました。反面、国際援助という名目だけで、実態は人材や物資などを自国で賄い、国益に還元している国などがあります。庶民に衣食住、少なくとも食べることができる環境を提供することが、如何に近くて遠いことなのかということを深く考えさせられました。【happybear0823】

日本のニュース番組ではアフリカのことは殆ど取り上げられませんので、現地ではいったいどうなっているのか、ということが良く分からない人が多いのではないでしょうか。かく言う私のそんな「良く分からない人」のうちの一人です。そこで本書を読んでみましたが、想像以上の世界でした。本書ではジンバブエ・南アフリカ共和国・アンゴラ・ケニア・ウガンダ・セネガル・ナイジェリアなど10カ国の実情がレポートされていますが、他の国も同様な病理を抱えているそうです。独立後に腐敗する政治システム、そんな中で希望を失った民衆の行動、そういう混沌の世界に乗り込んでくる外国人(主に石油メジャー & 中国人)、そしてそんな暗澹たる世界にも広がりを見せつつある人々の自立(それを支える日本人の例も)。。。読み応えがありました。(「ルポ貧困大国アメリカ」や中国の現状に関する本も併せて読むと、「国家って一体なんだろう?」と思わざるを得ません)本書の「人々の自立」に関する最後の2章を読むと「魚を与えるより魚を捕まえ方を教えよ」という教えを思い出しました。「がんばって働けばいい暮らしが出来るという励み、働く励みになるものを、目に見える形で示すことが大切だ」という日本人社長の言葉は、何もアフリカに限らず、日本でも当てはまりますね。【ゴルゴ十三】

 例の名作『カラシニコフ』をものした元朝日のジャーナリスト(少し前に退社していたらしい)が描く、現代アフリカのスケッチ。もともと紙面で連載されていたときに目にしていたのだが、本書ではそれ以降の動きを加筆してある。 所謂「失敗国家」で目白押しのアフリカ。そのような低い評価は、西欧的価値観による「レイシスト」的な評価にすぎないと、アフリカの為政者たちは自己正当化をしてはばからない。そのようなアフリカ側の反発は、どうやらアフリカ人特有の部族優先主義が原因のようで、自らが所属する部族の利益を最優先することが、部族の長には求められるのだという。ジンバブエのムガベは白人農場を暴力的に接収したし、ナイジェリアのビアフラ内戦から、最近の「優等生」ケニヤの部族紛争まで、この部族を重んじる価値観は根が深そうである。 歌舞伎町にいるアフリカ人の多くがビアフラ系のナイジェリア人だとは知らなかった。主流の部族から日本に来ている者は、一人もいないらしい。 アフリカで会社を営む日本人のことについても触れられていて、目配りも良い。昨今流行の「社会起業家」のはしりであろうか。 新書という紙数の限られた媒体で、アフリカという広大な地域について紹介するというのも大変な苦労を強いられそうだが、浅く広くという感じで面白く読めた。文章も、流石というか、大変読みやすい。もっと本格的にアフリカを知りたい、という気にさせてくれる。【サイゴンの坂道】

脱デブ—なぜ芸能人はレコーディング・ダイエットにはまるのかなぜ1年以上たってもリバウンド (ソニー・マガジンズ新書 19) / 岡田 斗司夫 / ソニー・マガジンズの口コミ

書いていることは至極まっとう。しかし元デブの私から言わせてもらうと元デブはデブ脱却のうれしさから急に「デブ」「デブ」使い出すのである。岡田がいい例で彼はダイエット成功以降「デブ」を悦に入って連呼しだした。そんな彼のダイエット方は「食べたものを記載すると自然と摂取量が減って痩せる」というもの。これは確かに効果があった例もある。しかし岡田の場合その年齢を考える必要がある。彼は50歳、実はこういう学会発表がある。モナッシュ大ゼーン・アンドリュース博士によるネイチャー誌の記事で「食べた後にフリーラジカル(遊離基)によって食欲を抑える細胞が攻撃されることを発見。この減退作用は炭水化物と砂糖の豊富な食事ではより顕著だった。そのリスクは25歳から50歳の大部分がもっている」つまり彼が最も好むコーラやポテトチップの類は50歳前後を境に自然と満腹感を感じ易くなる、ということなのだ。こうなるとかなり彼のダイエット法に下駄が履かされてくる。彼が筆記したのは、自然と満腹感が満たされる年齢に重なるのだ。こうなると効果の度合いはかなり疑わしくなってくる。50歳以降の肥満には効果もあるだろう。25歳以下も同じくだ。しかし所謂「中高年」の対策としては首を傾げざるを得ない。本書はダイエットへのモチベーションをこそ上げてくれるが、妙に煽動されない方がリバウンドは避けられそうである。【Surf Boy】

昨年の8月に「いつまでもデブと思うなよ」を読み、実際に私も大幅に体重を減らすことができました。現在もメモは欠かしていませんが、すでにかなりの成果を上げていることもあり、少し気が緩み、自分に甘くなってきたところでした。この本には「いつまでもデブと思うなよ」と同じようなことが書かれており、すでにレコーディングダイエットを半年以上やっているような人には、新たな発見はまったくないかもしれません。しかし私と同じように、気が緩んでモチベーションが下がっている人には多少の刺激を与えてくれ、新たな気持ちでダイエットに望むきっかけになると思います。【うっかりカスタマー】

夫婦の格式 (集英社新書 451C) (集英社新書 451C) / 橋田 壽賀子 / 集英社の口コミ

何と時代錯誤な本だろう。戦前に戻れと言うのか。「夫を立てる」とは、男尊女卑に他ならない。戦前、どれだけ女性が家族制度の犠牲になってきたのかわからんのか? 嫁という概念も夫婦という概念も崩壊すべきだ。いや、もう崩壊している。男女平等万歳! くたばれ、橋田!【北の共産主義者】

「夫婦の間で男女平等はありえない」というキャッチフレーズは、一見古くさい主張に思える。しかし、夫婦の間において相手をよく尊重することが、結局は家族全体の幸せ、そして自分自身の幸せにもつながるということは、たいへんもっともなことである。文中には、まるで時代が数十年も逆戻りしたようで、現代の夫婦では考えられないような記述も散見されるが、夫を尊重しながら自己実現も果たした筆者の姿勢や、深い愛情には、心温まるものがある。家族は、それぞれが自分の希望だけを主張していては成り立たないし、逆に誰かの自己犠牲のみによるものでもない。昔の世代の知恵には、現代では通用しないものもあるが、生かしていけるものもある。本書は、相手の立場を考えずに自らの言いたいことのみを主張する「個人主義」がまかりとおり、結局、皆が肩ひじを張って生きなければならなくなりつつある、昨今の日本社会に対して、貴重な一石を投じているのかもしれない。【potz】

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 (ブルーバックス (B-1574)) / 池谷 裕二 / 講談社の口コミ

著者はまず日本語を母語として育った人が、英語ネイティブの発音を体得することはあきらめろ、ときっぱり言います。この潔さは良い。例えば私は今パソコンを目の前にしていますが、私がそれを認識できるのはパソコンがそこにあるからではなく、脳がパソコンがそこにあると認識しているからです。つまりそれが実体としてあるからあると認識しているのではなく、脳がそこにあると言っているからそれを実体と「見なして」いるのです。これ自体は別段新しい知見ではないですね。これを英語学習にあてはめた場合、「9歳の壁」と言われているネイティブ言語習得のボーダーラインを過ぎると、私たちは例えば「L」と「R」の区別はもうできないのです。それは、両者を区別する回路が私たちの脳に備わっていないから。備えるための期間を私たちは脳を日本語脳にするために費やしたから、だと言うのです。そこで、代替手段として著者が薦めるのが「Not at all」→「ナラローウ」式のカタカナ英語です。要は通じればよい。ネイティブになる必要はない、という割り切りです。さて、それに賛成する人もいや私はネイティブ式で行く、という人にも本書はお奨めです。なぜなら、英語が単語から文章になったとき、発音がどのように変化するかということを具体的に書いてくれているからです。例えば、「Good afernoon」→「グラフトヌーン」の場合。まず単語の間のdとaがくっついて「グッド」→「グダ」になります(リエゾン)。さらに「d」は母音にはさまれると「ラ行」に変化するので最終的に「グラフトヌーン」になります。私は個人的には松澤喜好氏の「発音ができなければ、ヒアリングができない」という意見にも一定の共感を持っています。しかし、松澤氏の『英語耳』は一つ一つの発音については詳しくても文章をヒアリングするときについてはさらりと流しています。なので、本書は私にとって役に立ちました。【choe1990】

英語の発音をカタカナ表記することは賛否両論あろうが、そうしなくても、ローマ字的なカタカナをイメージしている人が多いから、この勉強法はこれを矯正する上でも有効と考える。脳科学的な根拠も十分。ただし、読む本ではなく、練習する本なので、一読しただけでは効果はない(笑)。【岸】

まず、「はじめに」を読んだら、直ぐに付属のCDを聞けばよいと思います。ここで、「著者推奨の日本人のカタカナ読み」と「ネイティヴの発音」を聞いて、「ネイティヴの発音」が理解できるレベルなら、この本を読む必要性はありません。むろん「ネイティヴの発音」の方が正解です。ただし、本はだれかにあげても、付属のCDはとっておくべきです。「どちらもわからない人」で、高校を卒業しており、おまけに海外(特に英語圏)に行かなければならない人は、付け焼き刃ではありますがこの本のお世話になった方がよいでしょう。もう、時間がないのですから。この本に書かれていることは、半分は本当で半分は嘘です。例えば最後の“t”はほとんど発音されないと書かれていますが、“Good night”で「ネイティヴの発音」で最後の“t”はかすかに発音されています。「グッド ナイト」は絶対に通じません。しかし「グッナィッ」は「非常手段」だということを肝に命じるべきです。それと「カタカナ読み」は認めるにしても、アクセントが明記されてないのは極めて不親切だと思います。英語はアクセントを間違えると、全く通じません。日本人が英語を苦手とするのは、著者も書かれているように「日本語の発音」が母音も子音も英語に比べて極端に少ないからです。ただ、「九歳までに英語漬にしないと手遅れ」という意見には反対です。JALのステュワーデスの英語はジャングリッシュではありません。彼女たちが100%帰国子女だとは思えません。むろん、海外の航空機に乗ったことのある人なら、日本人以外のステュワーデスがこのような丁寧な英語を使わないことはよく御存じだと思います。【海ほたる】

前書「魔法の発音」を購入してみたら、本のタイトルだけでなく、内容までハイディ本と同じでがっかりした。またもや類似本を出した著者の意図がよくわからない。【nico830】

この本の最初に書いてありますが、「魔法の発音カタカナ英語」を一部改訂した本だそうです。他の正統派の発音本も読みましたが、とにかく練習を3ヶ月とか気が遠くなりそうなので、現在はこちらの本を主に参考にしています。書いてあることは、確かに学生の頃に教わったり、リエゾンなど他の本でも言っていることだと思いますが、それらを思い切ってカタカナで書き、カタカナ法則としてまとめてあるところが、とっつきやすくて良いと思います。脳科学者である著者の理論編では、「成人は練習で発音はできるが、本当に聞き取れるようにはならない」という、ショッキングな内容が書いてありました。本当かどうかはわかりませんが・・・。【とっぴ〜】

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) / 勝間 和代 / 光文社の口コミ

ごてごてかいてごまかしてるけど浅いなあ・・・短期間のサラリーマンファンドマネージャーだからかなあ。このお陰でマネー雑誌に出られている著者としては、まんまと企てが成就したわけですね。投資信託が儲けの8割を手数料として巻き上げることが書いてある最近の金持ち父さんの本のほうがためになるわ。投資信託なんて、手数料と税金考えたら、貯金にも劣るんじゃない?【ppssi】

投資の在り方に社会を変えうる可能性がある、といった視点が大変参考になった。NPOなど第3セクターが、政府よりも民間の生活を向上させうる可能性として、企業の義務を納税から寄付などにシフトさせてゆく流れに興味があったため、SRIという社会的責任投資は考え方として、非常に近いものがあると感じた。民間が良質な経済のあり方について考えるとき、できうることは限られている。しかし、その小さな可能性に興味をもち、実行してゆくのは、政府や企業だけでなく、それらのミクロでもある個人が関心を示してゆくことで、より現実的なものになるのではないかと思えた。ただ、本書の主軸におかれている1つの要点として、金融のリテラシーを育てるため、小・中学生からのカリキュラムの導入が、必要なのではないか、といったくだりには疑問を感じる。本書の「おわりに」にもあった、金融の知識を得た小学生が、外国の金融市場で働きたいと語った、とのエピソードがほほえましく描かれているが、下手をすれば幼少の頃より、お金儲けや、蓄財ばかりに気が向き、人生の選択肢が偏ってしまうのではないかとの懸念も生まれる。かつてとは違い、現代はイメージの上でも公務員などの安定的な職業をよしとするほど、将来に不安があり、希望がもちにくくなっている。その中で、将来的な安定や安全をうたう、金融リテラシーに希望や保身をもとめてしまうのは、本来的な教育の姿ではないのではないか、と思えてならない。【まのの】

カツマー ファンの方が増えているそうですね。投資、ぜひともチャレンジしてみてくださいね。ただし、無理のない範囲で!小額で。そして、向いてないなと思ったら銀行預金で、手堅く行くのが王道です。銀行預金も立派な投資ですよ。カツマさん。頭が良くてビジネスがうまくて社会的地位が高くても、損切が出来ない、すぐに感情的になるなどの弱点を持っている人は、投資には向いていない人です。そういうことは、決して恥ずかしい事ではありません。どんなに頑張ってもフルマラソン走れない人がいるように、投資に向いていない人はいます。恥ずかしいのは、そういう自分を知っておきながら、乗りたい車も住みたい家もガマンして向いていない投資をして損する事。これって、昼飯をケチってパチンコ屋さんに1日中いるパチンカーさんとどこが違うのでしょう?どんなにリスクが低い投資方法でも、向いていなければ、銀行が一番!竹本淳一【竹本淳一】

全体を通して、銀行に預金せず投資信託を買おうと言っています。分散投資の投資が「金融リテラシーを高める」ことになると主張されています。この本を買ったのは昨年ですが、それを信じて投資信託を買っていたらとんでもないことになっていたと想像するとゾッとしました。安易に投資信託を買うよりも定期預金のほうがずっとましということもあります。私のような投資の初心者が鵜呑みにするのは危険と感じました。証券会社を儲けさせようという企画の本だったのでしょうか。【LALA】

いかに日本人の多くがお金に対して無頓着か、お金に対する教育、あるいは勉強の場が乏しいか。。。とても分かりやすくお金についていろいろと楽しく教えてくれるので気軽に読めます。これを読んでFXに手を出すのを止めました。やはり素人は素人らしく、手堅く勝負!!【じゅんぺい】